笑えない少女と欺く少年

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私はある重大なことを忘れていた

最近はメカクシ団のみんなと
一緒にいるからあまり実感していなかったから
忘れていたのだった


人が怖い……

でも前よりはだいぶマシになったと思う
あのころの私だったら
もう倒れていたと思う

でもやっぱり怖いな


セ「大丈夫っすか？
　 ほら手繋ぐっすよ
　 こうしたら怖くなくなるっすから」

そう言ってセトは手を繋いでくれた


能力でも使ったのかな

私が考えていたことを
わかっていてくれていた

セ「じゃあ、行くっすよ？」



最初は
ジェットコースターに行くことになって


いろんな人の悲鳴が聞こえてくるんだけど……

「ねぇ、セト
　そんなにジェットコースターって
　怖いの？」

セ「大丈夫っすよ」



乗ってみると全く大丈夫ではなかった
上がったり下がったりして怖かった

たった一回乗っただけだけど
なんか疲れた気がする


セトは気を使ってくれたのか
その後は
メリーゴーランドやコーヒーカップ
に乗ってくれた



昼ごはんも食べ終わって

また何回か乗り物に乗った




時間がたつのは早くて
気づけばもう少しで5時になろうとしているわけで


セ「もうすぐ5時っすね
　 最後はあれに乗ろうっす」

大きな観覧車を指差しながらそうセトは言った

40！→←38！

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