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久しぶりに来た大学。
誰かいるわけでもないし、ましてや
翔也が居るわけ…
「これ…」
門のところに落ちていた見覚えのあるうさぎ。
だいぶくたびれちゃったね…
ずっと付けてくれていたんだ。
そっと拾い上げると
翔「A！」
え？うさぎが喋るわけないし…
声をした方をみると大好きな彼がいた。
「翔也！」
まさか会えるなんて思っていなくて
話したいこと沢山あるのに言葉が出なかった。
おかえりとただいまの挨拶が照れ臭くて
「これ、ちゃんと受け取った」
翔「良かった…」
「ありがとう」
翔「俺らのきっかけ…だからさ」
碧「A」
もう1人、私を呼んだ声に恥ずかしくなって
「翔也…離して(笑)」
翔「嫌だ…」
「碧海が見てる(笑)」
翔「知ってる」
碧「俺、行くとこあんねん(笑)
その後にして。はい、これ、2人に」
「これ…」
翔「良いの？」
碧「俺も混ぜたって(笑)」
「うん！」
碧「じゃあ、また」
碧海からもらったのは私たちのうさぎの色違い。
大きなか背中に、ありがとうを伝えて
翔「今度、碧海にも俺らのあげたいな」
「そうだね」
翔「A…会いたかったよ」
「私も…」
翔「ずっと…待ってた」
「待たせちゃってごめんね？
他に、好きな子できてたらって不安だった」
翔「A以外、興味ないもん」
「本当にー？(笑)」
翔「可愛いなぁとか綺麗だなぁって人は居るけどさ…
Aはそれだけじゃないから」
翔也って
普段はふざけたりしてるかもしれないけど
いざって時はそんなことしないで真っ直ぐに
伝えてくれる。
「あっこれ、まだ残ってるから
一緒に食べない？」
翔「え、いいの？」
「はいっ」
袋から取り出したチョコレートを差し出すと
そのまま食べられて…
・
翔「…甘いね」
「…あま…い」
・
翔也と初めて重ねた唇…
・
2人のきっかけのチョコレートは
また新たなきっかけになっていった。
・
「恥ずかしい…」
翔「俺も」
「え？！」
翔「恥ずかしくないわけないじゃん！(笑)」
「じゃあ何で今？！(笑)」
・
翔「…大好きだから」
「何が大好き？(笑)」
翔「チョコレート！(笑)」
「えー(笑)」
・
私も大好き。
チョコレートとだけど
…翔也が1番。
・
fin.
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作者名：Chii。
| 作成日時：2021年10月5日 23時
