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拓「…大丈夫かな」
待ち合わせ場所にあるお店のガラス張りに映る俺。
変やない、大丈夫。
「拓実くん！」
拓「よっ」
「待たせちゃった？」
拓「ううん、大丈夫」
やっぱり、Aと会うとあかんな。
拓「少し時間あるし、ちょっと歩かへん？」
「いいよ？」
拓「あれからどう？彼と」
「付き合うことにしたの。
それを、拓実くんに伝えたくて」
拓「…そうなんや！よかったやん」
「あの時、拓実くんが背中押してくれたから…」
あー…なるほどね。
俺がくっつけたってこと？
そんなん、ありなん？
拓「そっか」
気付けばベンチが並ぶ公園。
拓「座る？」
「うん」
拓「Aは、翔也のことちゃんと好きやんな？」
「恥ずかしいなぁ(笑)…うん、好きかな」
拓「あの人みたくはならん？」
「ならないとおもう」
拓「なら、言ってもええかな」
「ん？」
拓「俺、ずっと好きやった」
顔は見れんけど、驚いてるんやろうな。
拓「でも、この幼馴染の関係も壊したく無いやん。
だから言えんままで」
「拓実くん…」
拓「ほんま、めっちゃ悩んだんやで？(笑)」
「全然気付かなくて…」
拓「当たり前やん(笑)
バレへんようにしてた」
申し訳なさそうにするAに
拓「そんな顔させたいわけやないねん」
「うん…」
拓「ちゃんと好きなんやろ？」
「うん…」
拓「ええやん」
「拓実くん…」
拓「今度紹介してくれへん？(笑)」
「うん、する」
拓「ありがとう」
ちょっと格好つけたありがとう。
色んな思いを込めたんやけど
伝わったらええなーって思った。
「拓実くん、ありがとう」
拓「こちらこそ。
さて、何食べたい？(笑)」
「美味しいもの！(笑)」
拓「じゃあコンビニ行く？(笑)」
「えー(笑)」
拓「冗談やん(笑)」
こらからも幼馴染として
側に居ってくれたらそれでええよ。
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作者名：Chii。
| 作成日時：2021年10月5日 23時
