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早く来ちゃったなぁ…気合い入れすぎとか
思われたらどうしよう…なんて不安より
現れた木全くんの服装に一瞬ドキっとしたのは内緒。
ちょっと大胆発言をしてしまって
翔「そっ、そっか(笑)」
「あ、これも買ってこ」
話を変えたくてお試しサイズなのかな？
小さいカップに入ったチョコクリームを見つけて
手に取った。
2人でレジに並ぶと
翔「出して」
「え？」
翔「良いからっ」
私が手に抱えてた物をスッと取って
レジに出してお金を払おうとするから
「私も払うから！」
翔「じゃあ後で頂戴？」
「うん！」
払うお金を計算するためにレシートを貰おうとしたら
お財布に仕舞われちゃって
「木全くん、レシート頂戴？」
翔「後でね(笑)
あっねぇねぇ、外にベンチあるよ！行かない？」
「あ、うん」
私の言葉…逸らしてるよね？(笑)
それでも先を歩くわけではなく横を歩いてくれて
買った荷物はずっと持っててくれて…
翔「此処で良いかな？」
「丁度、いい天気だね(笑)」
翔「ねぇ、パン、食べてもいい？(笑)」
「うんっ良いよ？美味しいと良いんだけど…
後、チョコクリーム買ったやつ付けてみようかなって
思って…」
翔「え、良いの？！絶対、美味しいじゃん！
はいっこれ。Aちゃんが買ったやつだから
俺が勝手に開けるのは違うから」
「気にしなくていいのに(笑)」
人のものだもん。ってパンを開けて既に
待ってる状態の彼からパンを取ってちぎって
チョコクリームにつけて、はいって渡すと
翔「頂きます」
って…私の手からパンを食べるから
「え(笑)」
翔「めっちゃ美味しい！」
「あっ本当？」
翔「お店のやつみたい…」
「大袈裟(笑)でも、ありがとう」
その後も彼はパンを全部食べてくれて
余ったチョコクリームにしっかりと蓋をした。
自分の気持ちの蓋は少し緩んでて
うまく閉まらないみたいで…
「木全くん」
翔「ん？」
「木全くんってさ、女の子と遊びに行ったりって
するの？」
翔「ううん、2人では初めて」
「え？！」
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作者名：Chii。
| 作成日時：2021年10月5日 23時
