酔いが覚めたら。Hikaru.Y

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..




ここできっとこの嫌な男性にいいように扱われるんだろうって諦めかけてた。



涙で視界が見えにくかったけど

助けに来てほしかった人の声、大好きな人の声が聞こえた





｢んあ？｣



光 ｢離せ、触んな｣


.




強い力で私からその男性を離してくれたけど、


｢誰、邪魔しないで｣



光 ｢っざけんなてめえ！｣





ネチネチした態度をとる姿に嫌気がさして光さんはその人を胸ぐらを掴んだ。


片方の拳がぐっと握られたのに気付き、



｢わかった、わかった。ごめん、｣

なんて感情の込められていない言葉。





光 ｢次近付いたら本気で殴るからな｣



｢ごめんってば、｣




最後まで嫌な態度を残し
やっとこの場から去っていった






.





A ｢……｣



光 ｢大丈夫、、じゃないよね｣




涙でぐしゃぐしゃになった顔を見られたくなくて少し俯き目が合わなように。





A ｢……ありがとうございます｣



光 ｢いや、俺があの時離れたのが悪かった｣


端に座る私と高さが合うようにしゃがんだ光さん、優しく声をかけてくれる光さん。




やっぱりあの男性とは比べものにならないくらい
男らしくてかっこよくて強くて……


溢れる気持ちが止まんない。



.






A ｢……光さん、｣



光 ｢どした？｣



A ｢嫌なら嫌って言ってください………｣







.









A ｢………抱きついてもいいですか、｣




まだある怖い気持ちを無くしたいから

さっきの出来事を忘れたいから






光さんをもっと近くで感じたいから





………だめですか、？

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