酔いが覚めたら。Hikaru.Y

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時計の針が17時を指すと、

バックに荷物を詰めぼちぼち帰ってくみんな。


私はこのままだとキリが悪いからもう少し残ることに





A ｢あれ、光さんまだ帰らないんですか？｣



光 ｢んーちょっとね｣


周りを見渡せばここにいるのは光さんと私だけ。

なんか、ソワソワする。



.





光 ｢Aちゃん、｣



A ｢はい？｣




自分のデスクから私の所まで来た光さん…
いつもより目が合わないから、なんだか不安に。


光 ｢えっと、｣






.






光 ｢バレンタインのお返し、｣



そう言って、前に出されたのは

見覚えのある包装。






A ｢え、お菓子も貰ったのにいいんですか…｣



光 ｢うんっ、開けてみて｣


リボンをほどき中身を確かめると、
見覚えがあるって思った理由がわかった。





A ｢あ、これ…｣



光 ｢買い物行ったら見つけて、

俺もAちゃんに似てるの買っちゃった｣




バレンタインデーの時にプレゼントしたハンカチと同じ種類のもの。


光さんにはクマが刺繍されたものだったけど、

これはピンクのウサギが刺繍されてある。


.




A ｢ウサギに似てます？｣



光 ｢なんかそんな感じする｣



A ｢あはは、そうですか？｣


みんなの前じゃ渡すの恥ずかしかったから
こうやって渡してくれたのかな。



そうだったら、光さんかわいいなあ…






A ｢可愛いです｣



光 ｢うん、｣



.









光 ｢Aちゃんウサギみたいで可愛い｣






………だめ、光さんの顔見れない。


そんな事、誰にでも言えるような言葉なのに
どうしてこんなに特別感ある捉え方しちゃうんだろ。





A ｢お揃いですね｣



光 ｢クマさんとウサギさん｣



A ｢わ。｣


光さんの顔見れなくて貰ったハンカチを見てたら




ウサギの横にクマがやって来て、
まるで手を繋いでいるみたいに隣に合わせた光さん。



光 ｢ははっ、俺やってること幼いな｣






やっぱりやっぱり、変わってた。


いつからか仕事の先輩から気になる人へ……




そして、




.





気になる人から好きな人へ………。

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