酔いが覚めたら。Hikaru.Y

《16》 ページ16

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この時間帯だとマフラーが無しじゃまだまだ寒くて
下手したら風邪をひいてしまうくらい。


薄暗い夜道を並んで歩く、私と光さん…




｢八乙女、A頼んだ｣



光 ｢うぃっす｣


光さんとは途中まで帰り道が一緒だから
また今日もこうやって帰る。



.





A ｢え、いると思います？｣



光 ｢だってそんな感じしたもん｣


まるで学生の頃に戻ったかのように恋バナに花を咲かせる私たち……



彼氏いそうだなんて、
私光さんにどんな風に見られてるんだろう。




A ｢光さんは？｣



光 ｢彼女はいません、｣


.



彼女 " は " ……ってことは、


A ｢じゃあ好きな人いるんですね｣



光 ｢………ま、まあ｣



A ｢どんな人ですか、！｣




自分の中の勝手な想像だけど、

きっとスタイルが良くて、可愛いってよりは綺麗な人なんじゃないかなって思う……






光 ｢そのうち分かるって｣



A ｢わ、じゃあ同じ会社の人ってことですか？｣


光さんが照れくさそうに話してるのが可愛くて
ついつい私は顔を覗き込むように聞いてた。





光 ｢ほら、危ないから前向いて｣



そんな子供っぽい私の背中をぽんぽんって叩いて話を逸らそうとしてる所も、

なんか、見てると心が和む……


.





A ｢ここまでありがとうございます｣



光 ｢全然、｣


1人だと危ないからって駅まで付いてきてくれて、
改めて優しいなあって思った。




光 ｢事件巻き込まれるとか、

何かあったら連絡してね｣



A ｢ふふ、わかりました

光さんも何かあったらしてください｣




.





光 ｢……何もなくても連絡するのはあり？｣

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