酔いが覚めたら。Hikaru.Y

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物でごちゃごちゃしてないお風呂場はとても綺麗で
光さんはきっと綺麗好きなんだって勝手に……



A ｢うわ、｣




洗面台の鏡に映った自分に鳥肌が立った。

こんな壊れたブサイクな顔で光さんと話してたなんて…




きっと今笑ってんだろうな。






.



でもどうして、

雄也さんや宏太さんじゃなくて光さんなんだろう。



じゃんけんで負けちゃったとか？
家がいちばん近いからとか？









A ｢ありがとうございました｣



光 ｢いいえ、じゃあ俺も｣



A ｢あの、！｣





こんなにたくさん迷惑かけたから
少しは何か恩返ししないと

だから……


.




A ｢朝ご飯、作ってもいいですか｣



光 ｢……い、いけど｣



A ｢光さん戻って来るまでに作っときます！｣


社会人生活が始まって料理のレパートリーも増えたから、頑張ってみます。





私の料理がお口に合うか分かんないけど

おいしいって言ってくれたら嬉しいなあ。






.




A ｢…………｣



光 ｢そんな見られたら食べずらいんだけど｣



A ｢あ、すみません｣




とっても不安で知らないうちにマジマジと見つめてたのを言われて気がついた。


目を離して私も茶碗とお箸を持った時、







光 ｢おいしいよ、ありがとう｣



死ぬほど嬉しかった。

もう1回言ってほしいくらい幸せで、頬が緩んだ…



.





他の先輩よりどこか近付きにくいオーラがあるって思ってたけど、そんな事なくて


とても優しい先輩なんだってわかった。






光 ｢気をつけなね｣



A ｢はい、ほんとにすみません｣


片付けは俺がしとくって、また迷惑増えちゃった。
いつか絶対恩返しします。







光 ｢それじゃ｣



A ｢失礼します｣





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