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Epilogue ページ50
「蓮くん！」
舞香の声で目が覚めた。
舞香？そんな馬鹿な…
起き上がり部屋を見渡す。舞香はいない。
当たり前のことだった。
さっき聞こえたのは俺の願望がそうさせたんだ。
カーテンを開け、窓の外を見る。
季節外れの白バラが咲いていた。
まるで俺を呼んでいるように。
俺は導かれるように白バラの咲く場所へ行った。
４輪だけ咲いている白バラは、まるで俺たち家族のようだった。
微かに薫る白バラは、まるで舞香のようで
俺は白バラに願いを込めた。
『舞香。俺、ずっとカッコいい蓮くんでいるから、また俺のこと好きになってよ？そしてまた二人で恋愛しような。今もずっと愛してるよ、舞香。』
白バラが風で揺れた。
まるで舞香が頷いたように。
舞香。愛してる。
蓮くん。私も愛してる。
運命はすぐそこにあった。
運命を信じていなかった二人のすぐ側に。
Fin
終わり
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作者名：ちょ | 作成日時：2021年11月20日 18時
