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そんな馬鹿な。
舞香自身が、すい臓癌を疑っていたなんて…

『神林先生はどう思われますか?』

神「現時点の早急な判断はできません。やはり明日のMRI検査をしてからではないと…」

『分かりました。とにかく明日、よろしくお願いします。』

神「私も全力を尽くします。こちらこそよろしくお願いします。」

頭を下げ、神林医師は歩いて行った。


舞香が震えていた理由はこれだったのか。
自分で判断し、疑いがあることに不安を感じていたんだ。
俺は舞香の不安を取り除くことができない。
自分の不甲斐なさに情けなくなる。







次の日、舞香はMRI検査を受けた。


俺は雑誌の取材だったが
平静を装うので精一杯だった。


取材を終えて、舞香の元へ向かった。

『舞香。』

「どうぞ。」

病室には舞香と凜がいた。

「おかえりなさい。」

『MRIの結果は?』

「今から聞いてくるわ。だから待ってて。」

凜「何で母さんだけ?俺らは?」

「あら、凜よりママの方がプロよ。任せなさい。」

『ママ、俺も同席するよ。』

「やーね、いいのよ。大げさね。」

そう言って舞香は1人で結果を聞きに診察室へ。






病室に残された俺と凜。

凜「父さん、母さん何か変だよ。何で1人で聞くわけ?」

『………』

凜「父さん?何か知ってんの?」

『凜。お前はもし自分が癌かもしれないとしたらどうする?』

凜「えっ……」

『今はママの判断に任せよう。』

凜「どういうこと?」

『ママは癌を疑ってるんだ。』

凜「え……癌?」

凜の顔が真っ青になる。
受け止められないのも当たり前だ。

『腰の痛み、食欲不振、腹部の膨満感。ママはこの症状ですい臓癌を疑ってた。それで血液検査で膵アミラーゼとすい臓癌の腫瘍マーカーをオーダーしたんだよ。』

凜「そんなことって…」

『ママは冷静に自分の判断で検査をオーダーしたんだ。だからママを待とう。』







舞香が戻ってきた。

「MRIの結果よ。胆管膵管撮影の結果で見えたの。超音波内視鏡下穿刺吸引生検するわ。早急にね。」

『舞香、それは…』

「その後で確定よね。あとはステージ。」

凜「母さん!何そんなに落ち着いてんだよ!」

『凜。落ち着かないでどうするの?目の前の結果を分析して、どう判断するかじゃない。医師として当たり前のことよ。自分のことであっても。』

凜「何でだよ?何でそんなに冷静なんだよ!」

凜が出ていった。

『舞香…』

「そのままにしておいて?凜、頭を冷やさないと。」

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作者名:ちょ | 作成日時:2021年11月20日 18時

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