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ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ
「起立、気をつけ、礼」
「ありがとうございましたー」
退屈な授業が終わる
まぁ今日の授業は葛葉くんの事見てたから別に退屈じゃなかったけどね
授業が終わる
クラスの女の子たちは
急いで葛葉くんの方に行く
「今日もかっこいいね！」
「私の事覚えてる？」
「今日はなんで来たの？」
葛葉くん全部聞き取れてるのかな、でも耳いいって言ってたしな
なんて思いながらなんとなく葛葉くんのところを見てしまう
そこで葛葉くんは爆弾をおとす
「いや、今日はAさんの様子見に来ただけ、元気そうだし帰るわ」
……
教室に沈黙が流れる
まって？！葛葉くん？！？！
「もう行くん？！」
「またねぇ」
「おつー」
「んー、おつ」
葛葉くんはそうやり取りをして教室から出ていく
……
まだ教室には静寂が流れる
「「「Aさん！！」」」
ものの数秒で私の机は女の子たちに囲まれる
「葛葉くんと付き合ってるの？！」
『いや、そんな！恐れ多いよ...』
まぁ絶賛片思い中だけど
「なんで知り合いなの？！」
『んー、内緒！』
なんとなく教えたくなかった
ふたりの秘密的な
「どこで出会ったの？！」
「葛葉くんのことどう思ってるの？！」
「いつから知り合いなの？！」
みんなからの怒涛の質問タイムになる
さっきの葛葉くんみたいだなぁ、なんて呑気なことを考える
あ「あ、次体育じゃん！」
か「ほんとだ、急がなきゃ！」
「え、やばーい」
「急ご急ご！」
そんな2人の声でみんな私の机からはけてく
『助かったぁ...』
あやとかりんは私の方を見る
か「さ、体育行こっか」
そう言ってかりんは私の肩に手をおく
あ、多分2人には全部話さないといけないな、と思った
体育の授業中は葛葉くんの言葉が頭から抜けなくてボールに頭を打った
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作者名：しろあん | 作成日時：2023年1月28日 22時
