きっとこのままじゃいられない…2nd

見惚れてる？ ページ20

あれからちょっとの
つもりが 結構
寝ちゃった気がする…

紫耀くんもまだ
眠ってる？

彼の腕の中で
少し身体を動かすと
聞き慣れた声色が
耳をくすぐった

『おはよ A』

顔を上げると
紫耀くんは
甘く微笑んでて

ああ…しあわせ
だなって思う

『紫耀くん…おはよう
なんか 寝すぎちゃった…』

『昨夜は無理させたからな
ごめんな…』

心配そうに見つめる彼に
首を横に振って答える

『全然 無理じゃないよ
すごく しあわせだよ』

私の言葉にまた彼に
強く抱きしめられて

『あんま かわいいこと
言うなよ…朝からまた
欲しくなるだろ…』

彼の甘く掠れた声に
身体が熱くなるけど

『いい加減
もう 起きないと…
岸くん 着替えとか
困ってるよね』

『うみちゃんと先に
朝食すませたって
さっき連絡きた

はぁ…もっと
こうしてたいけど
汗かいたしサッと
シャワー浴びてくる』

『うん』

紫耀くんは頷く私に
柔らかなキスを
落とすと ベッドから
スッと立ち上がった

明るい陽射しの中
彼のその艶やかで
引き締まった身体を
目の当たりにした私は
思わず息をのんでしまう

『クスッ A
見惚れてる？』

そんな私に彼は
嬉しそうに微笑んで
シャワールームに
入っていった

ああ もう…顔が熱いよ

私はとりあえず
服を着ようと
身体を起こしたけれど

何も身につけてない
素肌には
紫耀くんがつけた印が
いくつもあって…

昨夜のことを
思い出してますます
真っ赤になってしまう…

苦しかったけど
それは甘くて
熱くて すごく
しあわせな時間だった

紫耀くん 大好きだよ

これからもずっと
ずっと一緒にいようね

その肌の上に服を着て

あらためて彼への
想いを噛み締めた…

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