◆ ページ12
-
え、え、え、？？？
「な、なにこれ？」
「あったかいでしょ？」
「うん、あったかい…けど、」
「けど？？」
けど、なんで言えばいい？
恥ずかしい？気まずい？
これがシーグラスの効力？奇跡が起きてる？
「シーグラス落としてへんか心配」
「もう片方の手で持ってます」
「そか」
声、震えてなかったかな
顔、赤くないかな
「なんでそっち向くんですか」
「まだ探してるからやん」
「こっち向いてください」
「なん、で、？」
繋がれてる手を引っ張られる
そのまま永見くんとの顔がぐっと近くなる
「好きです」
「…え、」
「Aさんのことが好きです」
それは、そういうことで合ってるのか？
ほんでまたこんな海なんて
「海で告白なんてベタやね」
「いや、今日は言うつもりはなかったんですけど
今やったらいけるかな〜と思って、」
今日は？
その言い方やとまるで、いつかは、、
「勇気振り絞ってくれたん？」
「はあ、緊張したあ」
「いやまだ返事してへんのに！緊張解けるん早っ！」
すかさずツッコミを入れれば
ムッとした顔でこちらを見つめる
いや、可愛過ぎるんよその顔は
「じゃあ早く言ってくださいよ」
「………うん、私も永見くんのこと好きやで」
永見くんの顔が分かりやすく綻ぶ
「それは、付き合えるってこと？」
「そやな、付き合えるってことやね」
「やったあ…嬉しい…！」
子供のように喜んでそのまま背中から倒れる
シーグラスが永見くんの手の中で光る
「わあもう！髪の毛に砂つくで！」
「嬉しい〜Aさんと〜」
「そのまま車ん中入らんといてな？」
髪の毛や顔についた砂が太陽の光に照らされる
せっかくの綺麗な白い肌とサラストの髪やのに
せめて顔だけでも綺麗にしよ
「顔にも砂ついてるやん」
「Aさん、」
「…ん、？」
永見くんの顔についてた砂を取っていたら
永見くんの長い腕が私の首に回った
「…っ、」
転びそうになって支えてくれた時より
手を繋いで引っ張られた時より
今が1番近い距離
もう片方の手が私の頬に触れる
シーグラスの落ちる音
「Aさんの唇ふわふわや」
「…永見くんのはしょっぱい」
「潮風浴びすぎたんかな」
「顔洗ってからもっかいして」
「顔洗うまでお預け？」
「お預け」
「くそ！海め！」
「急にキレんといて」
-end-
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 639人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あす(プロフ) - るうみさん» そうだったのですね😓リクエスト停止中にも関わらずリクしてしまい申し訳ございませんでした。ありがとうございます、いくらでも待たせて頂きます🙇♀️よろしくお願いいたします。 (10月28日 7時) (
レス) id: 14b7e1c0b8 (このIDを非表示/違反報告)
るうみ(プロフ) - あすさん» あす様お久しぶりです〜！コメントありがとうございます💓実は今リクエスト停止しておりまして😢ただせっかく頂いたリクエストなのでだいぶ先になると思いますがゆっくり書かせて頂きます〜😭お待ちくださいまし〜😌 (10月28日 4時) (レス) id: 85c052b4e6 (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - 詰め寄られるお話読んでみたいです。文字数の関係で連投失礼致しました。申し訳ございません。お時間のある際よろしくお願いいたします。 (10月27日 21時) (レス) id: 14b7e1c0b8 (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - るうみさん、こんばんは。お久しぶりです。またリクなのですがリリーさんでリリーさんのこと特に恋愛感情を抱かないけどリリーさんから距離を詰めてきてリリーさんのこと気になり始めるけど他の女の子と楽しそうにして諦めようと距離をとるが更にリリーさんに更に (10月27日 21時) (レス) id: 14b7e1c0b8 (このIDを非表示/違反報告)
るうみ(プロフ) - まーさん» 返信遅くなりましたすみません…！ありがとうございます😭また書かせて頂きますので気長に待って頂けると幸いです🙏💓 (2023年5月8日 0時) (レス) id: 98d4c0ba7e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るうみ
| 作成日時：2023年1月17日 3時
