ドット･ピクシス ページ30
「「あ……」」
「...っ！」
「...来たな。我らが精鋭達よ」
酒を片手にした老人が手を上げた。
この人が＿＿＿ドット・ピクシス
トロスト区を含む南側領土を束ねる最高責任者。
人類の最重要区防衛の全権を任されている。
駐屯兵団の一番上に立つ人物、形式上は今は私の上司となるがそんなことはとりあえず置いておく。
一見、失礼な話だが普通の穏やかな老人と何ら変わったところはない。
だが、どのような経験が彼の人生に特別を与えてきたのかその眼光の奥は鋭く、この壁内全ての生命を背負う重責が伺える気がする。
「はっ。司令、早速ですが...彼らについてはどうお考えなのでしょうか。
先ほど、キッツ・ヴェールマン隊長は彼らに砲弾を浴びさせたと。」
先ほどのリーダーの班長が彼ら、というところで司令の後ろに立っている3人に目を向けた。
・
・
エレン、ミカサ、アルミン
私の姿を見たとき、一斉に息を呑んだ。
精鋭の中で戦って生き残ったことに対する驚きだろう。
私は立体機動が得意ともいえなかったから。
ただ、地上の上を自由自在に駆け抜けている瞬間は私の心の落ち着きへつながる。
つまり、素質には恵まれなかったけれど単純に好きだということ。
・
榴弾を撃ち込まれた＿＿＿私の推測だけれど、そうにも関わらずエレンは生きている。
砲弾から身を...いや自分だけでなくミカサやアルミンも守る方法があるのか。
もしあるとしたらエレンはそれを操れるということになる＿＿＿
そうだとしたら…それができるなら……！！
「何じゃ、もう早馬で状況が伝わっておるのか？お主らを呼びに行った伝令が一番早かったと思うがの」
「いえ、それは…我々の推測によるものでしたが、やはりその通りだということでしょうか」
驚きに目を少し開くピクシス司令は精鋭班のメンバー一人一人…最後に私にも探るような視線を向けた。
「…ふむ、さすがは精鋭じゃということか。それなら話は早いな。
ならば、エレン・イェーガーよ。お主の意志をこやつらに伝え、作戦を立てるぞ」
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天雪(プロフ) - 体重とか無理のない設定で好きです(笑)素敵な作品、ありがとうございます！ (2020年5月7日 11時) (
レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
紫餡(プロフ) - あかねさん» コメントありがとうございます！！長い間気づけず申し訳ありません。。。本当に不定期としか言えませんが待っていただければ幸いです！ (2019年12月1日 15時) (レス) id: 0463c0f2b9 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 面白いです！更新期待としか言えませんね...(゜Д゜) (2019年7月28日 18時) (レス) id: a4b09d9bbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫餡 | 作成日時：2019年1月22日 16時
