人類最強×天才策士

人生と仲間 ページ28

ミカサは、恐らくまた冷静さを失う。




エレンだって追い込まれたら何を言い出すか…いや、何をし出すかわからない。









頼みの綱は、アルミンか。









・









誰かから聞いた話がなければ彼らの安否すらわからないこの状況からは、ただただ彼らの命が危険だということが理解できる。







この最高に緊迫した中で、アルミンがどれだけの力を引き出せるか。









・









いつの日か、エレンとミカサと3人でいたとき2人が私に教えてくれたことがある。






〈アルミンはすごいんだ〉って。









かつてエレンの母が巨人の餌食になった時、エレンとミカサは必死に助け出そうとした。




しかし2人ともまだ子供であったため力が足りなかったので、母親の上の瓦礫を持ち上げれずそのままだったら3人まとめて巨人に喰われていたかもしれない。









そんなとき、知り合いの駐屯兵が飛んできた。




偶然なんかではなく、アルミンが彼に助けを求めた。









その判断力、行動力のおかげでエレンとミカサはどうにか生き延びることができた。









人は窮地に立つとき、その人の限界を突破しとんでもない力を発揮するとよく言うが、まさにアルミンがそうなのだ。






その力がエレンとミカサを救うのでは…いや、どうか救って欲しい、とAは願う。









・









彼らはそれぞれ違う、優れた力を持っている。








仲間でありながら、互いに尊敬できる。









そんなすごい関係が築ける。









その彼らにAは何度も助けられた。





そして3人それぞれを心から尊敬できるし、本当に大切な仲間だと思う。



一生で一度の出会いと言い切ることも出来る。









それだけ感謝しているし、大好きで失いたくない。









そんな3人のためにいま私ができることはたぶんない。








だから、その彼らが大切にしたい命を＿＿＿共に戦う兵士たち、住民たちを救うために一生懸命に動こう。









・









ズドンッ！！！









ドオォォーーーーンッッッ！！！

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