追い打ち ページ27
その後は何も考えず、より一層集中して精鋭の先輩方の指示に従ってついて行った。
とにかく、いまの自分にできる最大限を。
ただ、情報収集は徹底した。
住民たちへの対応に追われる中でも、エレン達に関する情報が飛び交っていれば、すぐに聞き出しに行った。
あれは、運が良かった。
少しの休憩が与えられたときだった。
微かにエレン、という言葉を敏感になっていた私の耳が捕らえた。
「エレン・イェーガーが＿＿＿で、……かさ…かー、るみ……れる＿＿＿包囲して………だそうだ」
「駐屯兵団側は＿＿＿ああ、キッ……ェール…ちょ、か＿＿＿＿だからなぁ…だけど、」
…タタッ
「「ん？」」
『お話中、申し訳ありません。訓練兵のA・フィレラと言う者です。駐屯兵団の上官の方とお見受け致しました。…いましていらっしゃったお話を私にもしていただけないでしょうか』
二人の顔から警戒の色は特に感じられなかった。
たまたま親切な人で助かったのかもしれない。
「ああ、構わないぞ。
エレン・イェーガーが巨人の中から出てきたところを駐屯兵団が保護したんだが、っとここまでは知ってるか？」
『はい、ですがそれ以降の情報が流れてこないもので…』
顎に髭を生やした男は腕を組み、納得したように何度か頷いた。
「なるほどな。よし、俺が説明してやる。
エレン・イェーガーは現在意識がまだ戻っていない。
近くにいた訓練兵の説明で駐屯兵団が大いに動揺してな。キッツ・ヴェールマン隊長をはじめとして厳重体制が敷かれている。もしエレン・イェーガーが目を覚ましたら事情を聞いて、それによっては打たせるかもな…っつう話だ」
『っっっ！
＿＿＿打たせる、とはつまり彼を人類の敵として見たということでしょうか。』
「ああ、そうだ。」
・
なんて、なんて恐ろしいことが起きようとしているんだろう。
キッツ・ヴェールマンの指揮に全てがかかっている。
彼を納得させるような説明が果たして、できるのだろうか
もしできなければ、エレンだけじゃない。
恐らく一緒についているだろうミカサとアルミンも間違いなく狙われる。
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天雪(プロフ) - 体重とか無理のない設定で好きです(笑)素敵な作品、ありがとうございます！ (2020年5月7日 11時) (
レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
紫餡(プロフ) - あかねさん» コメントありがとうございます！！長い間気づけず申し訳ありません。。。本当に不定期としか言えませんが待っていただければ幸いです！ (2019年12月1日 15時) (レス) id: 0463c0f2b9 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 面白いです！更新期待としか言えませんね...(゜Д゜) (2019年7月28日 18時) (レス) id: a4b09d9bbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫餡 | 作成日時：2019年1月22日 16時
