探り合い ページ15
翌日
私はできるだけ早く寝て、まだ半開きの目をこすりながら朝早く起きた。
・
また、アニに会えるんじゃないかって思った
もしかしたら、彼女の方は私に会わないように行動する時間帯を変えてるかも知れない
だけど、少しは期待してみたい
あのエレンとライナーとの対戦を見てしまったから。
ギギ…と音がするドアを慎重に開けて僅かな隙間からすり抜けるように廊下へ出る。
今日は前と違って少し雲が多くて太陽の日差しはあまり拝めそうにない。
同じようにベンチに座ろうか、と思ったけどそれよりもふらふら歩いてた方が会えるような気がした。
…彼女もきっと、座りこんでぼんやりするのは似合わない
老朽化が進む木の床に靴のかかとをゆっくり下ろしなるべく音を立てないように進む。
太陽の光がなくても、変わらずに小鳥の囀りは朝が弱い私の耳に心地いい。
・
ビュッ
『わっ！』
少しだけ空いていた窓の隙間から、一陣の風がシアンの前を通り抜けたかま、その風に乗って一匹の蜂がシアンの目の前に飛んできた。
すぐに身を引いたが、ふらふらとどこに行くかわからないように飛ぶ蜂に上手く対応できない。
『〜〜っついてない！！
虫はあんまり得意じゃないのに』
とりあえず距離をとって、窓をいっぱいに開けたがなかなか飛び去ろうとはしない
ふと、蜂が窓とは反対の壁に止まった瞬間に、空気を入れかえるように強烈な足蹴りが襲った。
シアンが再び蜂の姿を確認したときは既に動けない状態だった。
・
『…ありがとう。助かった』
「＿＿＿目障りなだけ。
そいつも、あんたも」
『なら、ここを通ったのは偶然？』
「まさか必然だなんて言うと思う？」
シアンはふふっと笑みをこぼした。
『＿＿＿やっぱり、強かったんだ。格闘術』
「…」
『ねぇ、アニ。
いままで、周りくどかったと思うからはっきり言う
あなたと友達になりたい』
「…私は、最初に友達ごっこはしたくないって言ったはずだけど？」
『最初は、ね。
でもいまは違うんじゃないかと思って』
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天雪(プロフ) - 体重とか無理のない設定で好きです(笑)素敵な作品、ありがとうございます！ (2020年5月7日 11時) (
レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
紫餡(プロフ) - あかねさん» コメントありがとうございます！！長い間気づけず申し訳ありません。。。本当に不定期としか言えませんが待っていただければ幸いです！ (2019年12月1日 15時) (レス) id: 0463c0f2b9 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 面白いです！更新期待としか言えませんね...(゜Д゜) (2019年7月28日 18時) (レス) id: a4b09d9bbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫餡 | 作成日時：2019年1月22日 16時
