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「お前鍵閉めとけや、不用心だぞ。」




シルクが笑いながら家に入る。




その無邪気な笑みからはいつかの脱け殻のような
シルクの面影はなくて安心する。




「最近よく忘れんだよな。」




「忘れんなよ」




そんな軽口を言い合いながら
シルクは資料の散らかった部屋を見渡し。




「きたなっ。」




なんて笑う。




「悪かったな。」




俺はそう言いシルクの座るスペースを作る。




「久し振りだな。」




シルクは床に胡座をかき俺を見る。




その口からは、まだ一言も話したいという
話は出ていない。




「おう。」




俺は何も気付いていないように笑う。




シルクが言いたくなったら言えばいい。




俺がそう思い目を伏せれば
シルクが立ち上がった。




「ダーマ、ちょっと来て。」




突然のことに驚きシルクを見上げれば
楽しそうに笑うシルク。




「は、急になんだよ。」




「見せたいもんがあんの!」




俺が怪訝に尋ねればいいから、と俺の手を引く




「おいっ、なんだよっ。」




「いーからいーから、ほら!」




シルクは俺の手を引き玄関へとずんずんと進む。




なんなんだよ。いったい。




シルクが靴も履かずに玄関の戸を開けた。




ドアを開けるとそこには
間抜けな顔でモトキが立ち尽くしていた。




「ダー……マ?」




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ち ゅ ん ぴ(プロフ) - Leafさん» ありがとうございます!!その言葉を励みに、日々精進しますね!これからも応援していただけたら嬉しいです。 (2018年6月20日 22時) (レス) id: 022154d35a (このIDを非表示/違反報告)
Leaf(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!続き待ってます (2018年6月20日 17時) (レス) id: b8ce9cd4fa (このIDを非表示/違反報告)
chisa12(プロフ) - はらさん» ご指摘ありがとうございます。訂正しておきますね。 (2018年4月26日 6時) (レス) id: 022154d35a (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグちゃんと外して下さいねー (2018年4月25日 21時) (レス) id: 3abbd88b82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ち ゅ ん ぴ | 作成日時:2018年4月25日 19時

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