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Masai side


俺とぺけとダホは、俺の家に一度集まることにした。


シルクとモトキは
ザカオとダーマのところへ向かっている。


下手に大勢でいくより、二人の方がいいだろう。


そう判断したのだ。


「……マサイの家、変わんないね。」


膝を抱えて座っていたぺけたんが呟いた。


「ああ、最近模様替えとかしてなかったからな。」


「うん、相変わらず綺麗だよね。」


ンダホも回りを見てそう言った。


その視線が、埃の積もったカメラに向けられる。


心なしか、切なそうに細められるその目を見て胸が痛む。


「まあ、な。」


室内が静寂で包まれる。

「…ねえ、俺たち
本当にもう一度やっていけるかなぁ。」


ンダホがぽつりと声を出した。


その声は、不安で満ちていた。


「ダホ……。」


ンダホを見つめるぺけたんの目も不安に揺れていた。


俺は言葉に詰まった。


駄目だ。


こんな空気じゃ。


でも、どうしよう。


なんて言えば?


シルクなら?


モトキならなんて言う?


ぐるぐるぐるぐる。


ぐだついた思考が巡る。


その時、着信音が響いた。


画面を見ればシルクの3文字。


助かった。


そう思った。


俺は自分の不甲斐なさに気付き心底嫌気がした。


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ち ゅ ん ぴ(プロフ) - Leafさん» ありがとうございます!!その言葉を励みに、日々精進しますね!これからも応援していただけたら嬉しいです。 (2018年6月20日 22時) (レス) id: 022154d35a (このIDを非表示/違反報告)
Leaf(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!続き待ってます (2018年6月20日 17時) (レス) id: b8ce9cd4fa (このIDを非表示/違反報告)
chisa12(プロフ) - はらさん» ご指摘ありがとうございます。訂正しておきますね。 (2018年4月26日 6時) (レス) id: 022154d35a (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグちゃんと外して下さいねー (2018年4月25日 21時) (レス) id: 3abbd88b82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ち ゅ ん ぴ | 作成日時:2018年4月25日 19時

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