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慌てて外に飛び出せばシルクとマサイ
そして、もっきゅんが立っていた。
「もっきゅん……っ!!?」
俺を見て驚いたように目を見開くもっきゅん。
あぁ、もっきゅんだ。
幻じゃない。
両目から涙が溢れた。
「ンダホ……。」
シルクが俺の名を呼ぶ。
「……ダホは、泣き虫だね。」
もっきゅんがそう言って微笑んだ。
もしかして、ずっと泣いてたの?
困ったように笑んで言うもっきゅん。
「もっきゅんが俺らを置いていっちゃうからだよ。」
俺がそう言えばまた困ったような顔をする。
「ごめんね?」
ううん、いいんだよ。
もっきゅんが帰ってきてくれたから。
ごめんね。
もっきゅんがいないと俺ダメダメだよ。
「……困ったなぁ。」
もっきゅんが頭を掻く。
「俺、ダホの保護者になったつもりはないんだけどな。」
「ごめんね。お母さん。」
「お母さんじゃないからね。」
こんなバカみたいなやり取りが楽しくて、懐かしくて。
これで笑えたらどんなに良かったんだろう
なんて、また涙が出た。
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ち ゅ ん ぴ(プロフ) - Leafさん» ありがとうございます!!その言葉を励みに、日々精進しますね!これからも応援していただけたら嬉しいです。 (2018年6月20日 22時) (レス) id: 022154d35a (このIDを非表示/違反報告)
Leaf(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!続き待ってます (2018年6月20日 17時) (レス) id: b8ce9cd4fa (このIDを非表示/違反報告)
chisa12(プロフ) - はらさん» ご指摘ありがとうございます。訂正しておきますね。 (2018年4月26日 6時) (レス) id: 022154d35a (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグちゃんと外して下さいねー (2018年4月25日 21時) (レス) id: 3abbd88b82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ち ゅ ん ぴ | 作成日時:2018年4月25日 19時