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「あらぁ、カオル様今日はいつになく元気ですね!」




「そうかな…?でも、凄い癒される夢見たんだよねー。」




「 そうですかぁ。それは私もですよぉ!えとですね、私が見た夢はぁ、カオル様とあんなことやそんなことして、あげくの果てにはカオル様が…。」




「あぁー、ごめんね、キャサリン。ちょっと用事があるからさー。じゃあね!」



少し、嫌な予感がしたので、

そそくさと逃げた。






「あ、追いかけっこするんですかぁ!わたし得意ですよぉ。カオルさまぁ!逃がしませんよぉ!!!」




笑顔だよ。やばいよ。笑顔でこっち来る、怖いわ。





「なんで追いかけてくんのぉおおお!?」





キャサリンとそれはそれは楽しい追いかけっこをしましたとさ。






▫▫▫▫▫▫






それから数日たちました。





「ねーキャサリン。ラドとレイモンドさんは?」







「出かけておられますよぉ、草むしりしにいかれてますぅ。雑草を摘み取ってお花畑にしてくるそうです。」



草むしりかー。




は?





「いや、なにそれ?」






「王子ですからぁ、環境を整えないと魔物達も住みずらいですからねぇ。」



なにそのお母さんに頼まれてやるような仕事。





「雑務も王子の仕事のひとつです。
ニンゲンの王子も、城下町に降りてお忍びで民の様子を見たり、より良い国にするために雑務をされるのではないでしょうかぁ。」



「う、うん?多分そうだと思う。あんまり、わかんないんだけどね。」






異世界からきた私はこの世界のことをよく知らないから…。



でも、王子って大変なんだね…。




レイモンドさんとラドが、草むしりしてるのを想像すると少し笑いが込み上げてくる。




「あ、そういえば、今月年に一度のお祭りが城下町であるんですよねぇ。」




もうそんな時期ですかぁ、とかいいながら私の部屋を掃除してくれる。





テラスベン大陸国の真ん中にあるテラスベン本城の城下町、そこで年に一度の大きな祭り
通称アニュアルフェスティバルが開催されるようだ。




ちなみに今いる城は、テラスベン西城、森の中にぽつんと建っている。



テラスベン本城は、この西城よりひと回りもふた回りも大きいらしい。








お祭りか…。いってみたいな。




私は今、魔法の先生をしているので、ここの城から離れたことは無い。






ラドが帰ってきたら、ちょっと相談してみようかな。

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設定タグ:異世界転移 , 恋愛 , オリジナル   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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作者名:Chiroru | 作成日時:2019年1月3日 15時

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