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落ち着きを取り戻した私。
「へー。今もふ子はスクルドさんと、サクラちゃんと一緒に城にいるんだ。色々大変なんだね。
…いや、てかさなんで、もふ子人間なの?」
「_____るため。」
「は?」
「だからぁ!オマエを安心させるために、ハグしてやろうかと思ったんだよ!」
可愛いなおい。
「人間はハグされると落ち着くんだろ!?
オマエと一緒に寝たときだってオレのこと抱きしめながら寝てただろ!
でも、その、オマエが怒って一緒に寝なくなったら、なんかその、寂しかったていうか…。」
あ、そうだ、こいつ意味無い私を異世界に連れてきた張本人だわ。
「…その、それであのときはごめん。オマエはオレにショック受けて家出したんだろ?」
「あ、いや、違うんだよ。攫われて、助けてもらったんだよ。」
「は?オマエ攫われたって大丈夫なのかよ!?」
「助けてくれた人達がね、凄い優しくてね。
衣食住は確保できてるんだよ。
そのお礼で私魔法の先生やってるの。」
「できねぇくせに?」
「勉強してるんです!…で、なんでここに、もふ子いるの?多分、ここ私の夢の中だと思うんだけど。」
「いや、だからオマエがオレに来てほしいって思ったからに決まってんだろ。
オレはオマエの下僕だし。なんか引き寄せられたんだよ。…テレポートまでの高度な技は出来ねぇけど。」
「ほぅ、そうなんだ。ありがとうね!来てくれて。」
「は?丁度暇だったから来てやっただけだし。てかオマエ帰ってくんの?」
「あ、教え子が魔法をマスターするまではここにいたいんだ。」
「そう。ババァが心配してたから死んでなくて良かったよ。
ババァに連絡する手段オマエにはねぇだろ?」
「…うん。」
「しょうがねぇ。
たまにババァの家行くからそんときにオマエが無事だってことは伝えとくよ。」
「ありがとう。もふ子!」
「オマエがどうするかなんてオマエの自由だけど。
……オマエ、無理しすぎんなよ。」
突然、抱きしめられる。案外力が強い。
男の子なんだなぁて思う。
温かい。
サラサラした髪が鼻をくすぐる。
「…もふ子、人間の姿もちっちゃいね。」
おもわず、やわらかそうなほっぺを触る。
凄いふわふわしてる。マシュマロかよ。これがショタのほっぺ。
「おい、やめろ、オレは子供じゃねぇつーの。」
拗ねてしまった。
可愛いなオイィ!
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作者名:Chiroru | 作成日時:2019年1月3日 15時