異世界転移したのはいいが、特典は特になし。 (ページ34)

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今日も魔法の練習をするべく、中庭にいます。

「はい、今日も頑張りますよー！！！」

「まずは、腹筋！」

「…は、はい！」

魔力の消費を抑えるために！！

「そして背筋!!!」

体力をつけることも大切なのです！！！

「…は、…はい。」

「その後城内15周！！！！！休むなぁあ！！」

「……………。」

_______________ﾁｰｰｰｰｰｰｰｰｰﾝ。

「あ、やばい。やりすぎちゃった。」

休憩しました。

「ねぇーねぇーせんせー1人で魔法つかえるようになったよー！」

「はい！やってみて。」

ポンっ

黒い薔薇が咲きました。

ラドがその薔薇をとって、こっちに近づいてきました。

そして、そのお花をラドは私にくれました。

「せんせー。いつもありがとうー！せんせーのおかげで1人で魔法が唱えられるようになったよぉ！」

……………

……………それは、ラドが毎日頑張ったからだよぉぉおおおおお！！！！！！！！

教えてる魔法は物体を浮遊させるための魔法で
花を咲かせる魔法じゃないんだけど、

そもそも魔法自体1人で唱えられてなかったからすごい成長だよぉぉお！！！！

せんせー感激。

「ねぇー。せんせーも魔法使ってよ！あのときみたいに！」

あのとき？

アッパーするってことか？
この可愛い顔に向かってアッパーすればいいのか？

いやいや、

「きょ、今日は頑張ったからこれくらいにしようか。」

「えー。」

「疲れたでしょ。休まないと！」

「…………。」

ジーーーー。

いやめっちゃ見てくる。期待の眼差しで。
眩しい。

え、どうしよう。カミングアウトするか？
いや、そしたらガッカリしてしまうのでは？

てか、殺されるんじゃない？騙したとか言われて。

…どうしようか。