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雲の上を結構長く飛んだ感じがする。そして、どこかわからない、でっかいお城ぽいところに来ました。禍々しい感じのね。
ドラゴンさんありがとね。
金髪くんが、姫抱きで私を運ぼうとしましたが、むっちゃ抵抗して俵担ぎみたいになってしまいました。歩きたい。自分の足で。
まぁ、とうとう、この禍々しい城に入る時が来ました。私は後ろしか見えないけど。
そして重々しい扉が開き中にはいる。
「おかえりなさいませ、ラドルファス様。すみませんが、その担いでるものはなんですか?」
「カオルだよ。」
「カオルなのですね。それは新種の魔物か何かですかね?」
「カオルだよ。」
おい、話になってないぞ。
「はい、分かりました。それではいつものように処理しますか?」
処理って何!?物騒なことばを使うのではありません。
「嫌だ、これはボクのせんせーだ。住み込みだよ。」
「はい、雇ったのですか。はぁ、魔物1匹増えると食費がかさみますね…。そんなに気に入ったのですか。」
「コイツは魔物じゃなくてニンゲンだよ?」
「あ、はいわかりました。ニンゲンですね。
………………………………
は………?ニンゲンンンン!?何をやっておられるのですか。ヴェアレイス大陸国のヒトですよね!?ラドルファス様!?了解は得たのですか?」
「得てないです。いきなり連れてこられました。タスケテクダサイ。まじで。」
「ラドルファス様!?バカなのですか!?あれほどニンゲンだけは、ニンゲンだけは関わるなと言ったはずではありませんか。今ニンゲンに警戒されているこのご時世にニンゲンを誘拐した、なんて、知られたら、戦争の引き金にもなりませんよ!」
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作者名:Chiroru | 作成日時:2019年1月3日 15時