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「美味シソウ。喰イたい。」
「食いタい喰イタい。」
まるで、地獄絵図をそのまま引っぱってきたようないかにも魔物ぽいのがでてきた。結構な数だ。
初めてのモンスターなのにスライムみたいに可愛いくないね。
「っ!早速実践練習した方が良さそうだな。
危なくなったら逃げるんだよ!」
と言って魔物を倒し始めた。
「わかりましたぁ!やってみます!!」
え。まじかよ。
いきなり戦闘開始ですか!?
私は魔法が使えることもなく、
落ちていた木の棒を手にした。
そして、1匹離れてる魔物に棒を思いっきし振り下ろした。
が、
「い、イ、におイ。」
特に攻撃も効かず、逆に激情してしまった。
魔物の鋭い爪が、今にも私を襲おうとしている。
恐怖で身体が動かない。
「…なにやってんの。面倒事増やさないでよね。」
多分私にしか聞こえない少し怒気を孕んだ声で呟いた。
「サ、サクラちゃん…!」
そのときサクラちゃんの持っている小枝が光だし、光がサクラちゃんを包み込んだ。
眩い光に目を瞑り、再び目を開けた目の前には
先程のレプリカとは天と地の差程の輝きを纏う
"リーデルロット"を持ったサクラちゃんがいた。
真剣な眼差しをしたサクラちゃんが杖を振り上げた。
ビュンッという強い風が吹いたと思ったら、魔物の声が聞こえなくなった___。
「すごいぞ!サクラ!それはリーデルロットではないか!」
「オリヴィアさん!私、なんか分からないうちに魔物さんが消えちゃいましたぁ!」
先程のサクラちゃんはいなくなっていた。
すげー。かっけぇ。正に勇者って感じだ。
「よし。今日はこれくらいにしよう。2人ともよく頑張った!それで、2人に言わなければならないことがあってな。休憩し終わったらリビングに集まってくれ。」
「「はい。」」
そしてオリヴィアさんは、家の中に入っていった。
「あの…サクラちゃ」
「さっき、言ったこと冗談じゃないから。」
「あ、うん。…でも、ありがとう!」
サクラちゃんは、私に目も合わせず、家に入ってった。
まぁ、オリヴィアさんも、基本の魔法って言ってたしな。これから、自主練でもしようかな。
魔法使えたらかっこいいしね。
よし、話があるらしいから、私も中入るか。
▫▫▫▫▫▫
もふ子とスクルドさんは、戯れてる。
オリヴィアさんがだしてくれたホットミルクを一口のんで、ほっとする。いや、つまんないわ。
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作者名:Chiroru | 作成日時:2019年1月3日 15時