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「…ほう、これは驚いた。それは、
この大陸の伝説の杖、リーデルロッドではないか。光の魔法が得意なのだな。
文書での見た目そのまんまだ。ホントすごいぞ、サクラ。」
「あ、ありがとうございます!」
「…よし、私も!」
そしてイグザミの小枝に触れた途端、
私の小枝も光だし、
………なんてことはなく、
消えた。
え?
「消えた…?」
「消えたとは前例がないな。どんな人にも魔力は存在するはずだ…。…!そういえばカオルは、この世界に来たとき、姿容姿が変わってないといったな。」
「は、はい。」
「もしかしたら、それと関係しているのかもしれない。」
「あ、あのぉ…!それって勇者じゃないんじゃないですか?」
「え…?」
「だって、私その、リーデルロッド?ていう奴に変わったけど、カオルちゃんの小枝は消えちゃったってことは、魔力がないと思うんです。
実際に、前の世界には魔力なんてそんなもの存在しなかったし。あの…少し思ってたんですが、カオルちゃんって間違えて転移してきちゃったんじゃないかな。」
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作者名:Chiroru | 作成日時:2019年1月3日 15時