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「あ、そうそう言わなきゃいけないことがあッ、」
オリヴィアさんが話してる途中に
ドゴォーンと、まるで空からなにか落ちたような大きな音が外からした。
「ッと…お客かな。」
何事だと、オリヴィアさんが外を確認した。私もその後についていく。
すると外にいたのは
「ほぇ、ここどこ??」
プラチナブロンド獣耳イケメンに姫抱きされている女の子だった。あ、眩し。
「おかえり。スクルド。」
「なんだよ。スクルドかよ。…ってマジかわい子ちゃんじゃん!」
もふ子尻尾振ってる。私が可愛くなくて申し訳ありませんでしたー。
「あぁ…。今帰った。勇者、連れて来た。」
「「「…え?」」」
「ほぇ?」
▫▫▫▫▫▫
とりあえず、家に入りました。
女の子は、プラチナブランドイケメソの上に座ってます。なんと、美男美女。
「あ、あの…。わ、私なんでここに連れてこられたのでしょうか…?」
小刻みに震えている。小動物のようだ。
オリヴィアさんが、この世界のことについて説明した。
「それで、私の名前が、オリヴィア=セルシエール。この小さいのが、ノルン。そして、そこの金髪が、スクルド。ノルンの弟だ。そして、こちらは、お嬢さんと同じ勇者のカオルだ。」
この金髪さんが、弟さんなんだ。無口だな。
瞳の色はもふ子と同じ透き通ったコバルトブルー。
うん、なんかスクルドさんのほうが、もふ子よりお兄さんみたい。
見た目的にも、性格的にも。
「こ、こんばんは!Aです!同じ勇者としてよろしくお願いします!」
「…あぁ、うん。」
俯いちゃった。何か気に触ったのだろうか。
「勇者が2人なんて前例がないな…興味深い。…あ、お嬢さんの名前も聞かせてもらっていいかな。」
「えぇと、私の名前は、み……咲良です。咲良っていいます!」
サクラちゃんていうのか。ピンクのふわふわした髪で背中くらいある。瞳は燃えるような赤色。まるで、アニメの主人公みたいなゆるふわ女子。歳は私と同じぐらいかな…?
けど、なんか、いかにも魔法使いっぽい衣装を着てる。白を基調としたピンクのフリルがついた可愛い服だ。
あっちの世界で有名コスプレイヤーだったのかな。こんな可愛い子があっちの世界でいたんだとか色々思っていると
「では、サクラと呼んでもいいかな?」
「は、はい!
……あ、あの、私、こんな服もってないんです…!」
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作者名:Chiroru | 作成日時:2019年1月3日 15時