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「まぁ、明日ゆっくりカオルの魔力を見せてもらおう。」
「わ、私に魔法使えるんですか!?」
「あぁ、コツを掴めばすぐ使えるはずさ。なんたってそこの神獣さんが連れて来た勇者さんだからねぇ。」
「きゅい!きゅい!」
「はいはい、今戻すよ。」
今度は逆に手をふり下げた。
「はぁ、もうなにするんだよ。だから、オリヴィ」
「後で聞くから、静かにしてな。」
もう知らねと言ってあっかんべーしてどこか行ってしまった。
それから、色々この世界のことについて教えてもらった。
この世界は、ウーラノシアといい、空にいくつもの大陸が浮かんでいるらしい。
主な大陸が今私たちがいる“ヴェアレイス大陸国”と、魔物がたくさん生息している“テラスベン大陸国”。
ほかにも色々な大陸があるそうだがここら辺での大きな大陸はそのふたつだそう。空中都市もあるらしい。
テラスベン大陸には魔物やその王、魔王などがいるらしく、そこの大陸の資源は質がよく、とても高価なものとして取引される。あちらの資源が欲しかった場合などは、一般市民らは冒険者などに依頼するらしい。
もし、
そして、最近魔物がおかしな動きをしているそうで、前まで大人しかった魔物を人を襲うようになった。
その時期に、この世界に神獣が現れた。神獣はこの世界に何か大きな異常食い止めるべきときに現れるのだという。
この大陸の聖者様曰く、近いうちにテラスベン大陸国から戦争をしかけてくると予言をした。そして魔王との対戦になったときに備えいざとなったとき勇者に魔王を討伐してもらおうとのことだ。
ちなみに、こちらの世界にいるときは、次元や空間の違いかなにかで、あっちの時間は止まってるらしい。
「こっちの事情で連れてきてしまって本当に申し訳ない。しかし、カオル、魔物が暴走している今、民を安心させるためにはあなただけが私たちの最後の砦なんだ。協力して頂けないだろうか。」
「……は、はい!」
魔物たちによって困ってる人もいるし、なんてたって私勇者になっちゃったし…ね。
少し不安はあるけれど、なんかラノベの主人公になった感じがして、いつもと違う、まるで夢のような今に少しワクワクした。…え。夢じゃないよね?…うん。ほっぺ痛い。
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作者名:Chiroru | 作成日時:2019年1月3日 15時