【d！】悪魔に取り憑かれた系幼女lll (ページ21)

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少女と外道ページ21

夜ご飯が食べ終わり片付けをして少し駆け足でひと兄様の部屋へと向かう。今日はひと兄様にお話しよう、と呼ばれているのでなるべく早く行けるように駆け足で部屋へと走っている。

『ふぅ…。ひと兄様』

ht「ん、Aちゃん。いらっしゃい。」

『失礼します…。！わぁぁ！』

入ってすぐに見えたのはベランダにある幾つものプランターに植えられた野菜の数々。部屋の中にも少しだけあるのだがそっちにはお花が植えられている。ゆっくり近づいて見てみると隅々まで世話が行き届いているみたいでどれも元気に育っている。

『凄いですねひと兄様…！沢山の植物がありますっ』

ht「ふふ、みんな元気でしょ？」

『はい！あ、これってガーベラですよね？これはコスモスで、これは…』

ht「それはベゴニアっていうんだよ。」

『ベゴニア…。綺麗な花ですね。今度調べてみます！』

ひと兄様ははしゃぐ私を見て優しく微笑むと厨房に行きカチャカチャと何かを用意し始めた。それを気にせず花を眺めているとひと兄様がホットココアを持ってこちらに戻ってきた。

『わ、ありがとうございます』

ht「女の子は体を冷やしちゃダメだからね。今日は花の種類の話でもしようか。」

『お花の種類…！楽しみですっ』

その後ひと兄様は私にも分かりやすいようにお花の種類を教えてくれた。ひと兄様は週3の頻度で私に様々なお話をしてくれる。前は動物のお話でその前は農業のお話だった。ひと兄様のお話は毎回面白いからお話する日が楽しみだ。

ht「ふふ、楽しそうに笑うね。」

『えぇ。ひと兄様のお話は凄い面白いですから』

ht「そう。その勢いで俺のになってくれないかなぁ」

『それはまだ早いですよ。いつか貴方様のものになりますよ。』

ht「それ前回も聞いたんだよねぇ…」

ひと兄様は拗ねたように言うとココアを1口啜って私を見た。私は何の事でしょう、と知らないふりをして同じようにココアを啜った。手強いな、と笑うひと兄様はどうにも嫌いになれない。

ht「もうこんな時間か。もう今日は解散しようか。」

『ん、確かに遅くなってしまいましたね。ひと兄様、今日はありがとうございました』

ht「いいえ。またお話しようねAちゃん」

『はい。失礼しました。』

扉を閉じる時ひと兄様が少し裏があるように笑っていたのを私は見逃さなかった。

ひとらんらん隊長
前は上の空のように呟いているだけだったのが凄い積極的になった。今までで1番裏がやばい(と思う。)尚独占欲高め。