【d！】悪魔に取り憑かれた系幼女lll (ページ14)

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少女と屑ページ14

ヤバイヤバイヤバイ！焦りながら長い廊下をパタパタと走ってとある部屋を目指す。予定の時間よりも1分遅れている。早く行かなきゃ、早く行かなきゃ、と思いながら走って目的の部屋をノックする。

『鬱兄s』

ut「Aちゃんっ？！」

名前を呼ぶ前に出てきたのは鬱兄様。私を見つけるなり部屋の中へと引き摺り込んで強く抱き締めた。今日もこれか、と思いながら鬱兄様の頭を優しく撫でて大丈夫大丈夫と言い聞かせた。

ut「Aちゃ、Aちゃんっ…」

『鬱兄様、鬱兄様。私はここにいます。大丈夫、落ち着いて下さい。』

ut「Aちゃんは俺の前から消えへんよな？いなくならへんよな？」

『えぇ。私は鬱兄様の前から消えたりしません。大丈夫ですよ。』

鬱兄様は"初めて"会った時から私に依存、いや執着をしていた。トン兄様とはまた違った感じで毎日1度は私に会わないと狂いだすらしい。昔1度も会わなかった事があったのだがまぁ凄かったらしい。部屋の物は散乱しているわ兵士に八つ当たりするわで大変だったとか。

『鬱兄様。落ち着きましたか？』

ut「おん…。でも、今日は一緒にいてくれへん？その、書類手伝ってくれたら、嬉しいわ」

『えぇ。構いませんよ。』

私は慣れた手つきで鬱兄様の部屋にある物置の中から折り畳み式の机を出して開く。それを鬱兄様の執務机の隣に置いて書類を片付け始めた。

ut side
Aちゃんが来ない時はどうしようか、なんて焦ったけどちゃんと彼女は来てくれた。やっぱりAちゃんは優しい。僕はそんな彼女に"執着"している。

ut「(AちゃんAちゃんAちゃん…！)」

Aちゃんがいないなら息なんてできない
Aちゃんがいないなら考える事なんてできない
Aちゃんがいないなら生きる意味なんてない。
狂ってる、前にぐるちゃんにそう言われた。でも彼も大概だと思う。彼の場合は彼女に対する支配欲が強いという感じだけど僕は違う。彼女を求めて、彼女を愛している。

ut「(あぁAちゃん…君の為なら、僕はなんだってできるで。)」

他人に狂ってるなんて言われる義理は無い。これが僕の気持ちで僕なりの愛し方だから。彼女も僕のことを嫌がっていないし拒絶してない。だから相思相愛なのだ。なんと言われようと僕は言うこれは"愛"だと。

遠距離隊隊長鬱大先生
依存がもっと深くなって"執着"へと進化した。
でもそれぐらい彼女を愛している。(本人談)