FULL MOON 5 (ページ46)

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何やってんの！？ページ46

☆HOSHI side

FULLMOONは、皆ビジュアルが良い。
紅一点のAさんだって、やっぱり綺麗で可愛い。
綺麗な微笑を浮かべているだけで、話さないから何を考えてるのかわからないけど。
まぁ、女の子なんて、そんなもんでしょ？
積極的にハニヒョンとシュアヒョンが関わりに行ったけど、俯いてしまった。
二人はイケメンだし、惚れちゃった？！
良くあることだしね、仕方ないかな。
うちのメンバーは俺を始めとしてそう思っていたわけだよ。
な〜んだ。
FULLMOONのAも、やっぱり普通の女の子なんだなって。

肩を震わして俯くAさんに寄り添うジュノはニヤニヤと笑っている。
まぁ、俺達イケメン揃いだし？
照れちゃうよね？
なんだか拍子抜け。
つまらないの。

「何回も。諦めず、愛嬌。」

ジュノはニヤニヤしながら、そう呟いた。

「…シウ。」

小さくメンバーの名前を呼ぶ彼女に俺達は首を傾げた。

「…無理か。まぁ、"俺達"だし、別に良いんじゃね？」

シウがそう言うと、Aさんは顔を上げた。
彼女はさっきの収録で見せた綺麗な笑顔ではなく、満面の笑みで腹を抱えてヒィヒィ笑う。
そのうちにジュノの背中を叩き出す彼女。

「「「え？」」」

何がそんなにおかしいのか。
彼女は、チラチラとハニヒョンとシュアヒョンを見て笑う。
その爆笑具合に、

あ、まったく、全然、惚れてないや。

と気づく俺達。

「やっぱなぁ。」

「そうなると思った。」

シウとソジュンは呆れたように呟いた。
彼女の笑い声が響く部屋は異様な雰囲気だった。

「お、Aご機嫌だな。SEVENTEENはバラエティが得意だからな。」

呑気な声でそう言うFULLMOONのマネージャー。

「はぁ。久々に笑ったぁ。」

笑い過ぎて目尻に浮かんだ涙を拭いながら、Aさんは呟く。

「ねぇ、今度から愛嬌でセキュリティ抜けられるようにする？」

ニヤニヤと笑い告げる彼女。
うわ、悪い顔だなぁ。

「ソレ、判断に困るだろ。」

困ったように言うマネージャー。

「Aも愛嬌しなきゃいけなくなるよ？」

ソジュンは冷静にそう彼女に言えば、

「え、それは困る。」

と彼女は眉を寄せた。
そんな話をしているFULLMOON。

「え？どういうこと？」

首を傾げたジュンがそう呟き、ハニヒョンとシュアヒョンは顔を見合わせて苦笑い。
ソクミナが、"実は…"と話した内容にうちのメンバーは絶句した。
セキュリティを愛嬌で抜けようとしただって？
ヒョン達、何やってんの？

…