FULL MOON 5 (ページ45)

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勘違いページ45

☆ソジュン

「Say the name …」

「「「SEVENTEEN！」」」

収録終わり、目の前で挨拶するSEVENTEEN先輩達はニコニコと笑っている。
この前95'sのメンバーとは打ち解けたけれど、SEVENTEENはメンバーが多いから95'sだけじゃないし、シウはウジ氏と話したがっていたし。
丁度、仕事依頼が来て良かったよね。
ただお互いまだ距離があって、どうやって話を切り出そうかと思っていた矢先、

「ねぇ、なんで修理費？」

ふとウジ氏がAにそう聞いた。

「え？あ〜」

そう呟いて、僕とシウを見るAにシウはしぶしぶ頷いた。

「安い方を壊そうかなぁって…」

Aはそう答えた。

「壊す？壊せるの？」

ウジ氏は目を見開いて驚いている。
まぁ、普通はそうだよね。

「A！今日の俺の靴は鉄板入ってないよ。」

「え、そうなの？あ〜、だから肩を外すなんだぁ。なるほど。」

ジュノとAはそう話している。

「「「てっ、鉄板？！」」」

あ、皆、聞いていたんだ。
驚いた顔をしてジュノとAを見る先輩達。
シウは深い溜め息をついていた。
なんとも言えない雰囲気が場を包んだ。

「A氏、僕はジョンハン、宜しくね。」

「僕はジョシュア。仲良くしてくれると嬉しいなぁ」

ジョンハン氏とジョシュア氏はそう言って、ニッコリと笑った。
流石、ビジュ担当。
素晴らしいイケメンっぷりだ。
Aはきょとんとした顔で二人を見る。
あ、あの顔、"この人達、誰？"って顔だ。

「愛嬌」

ポツリとジュノは呟く。

「？！」

Aはじっと二人を見た後、俯いた。
あ、コレ、絶対笑ってる。

「A、どうしたの？！大丈夫？」

わざとそう言い、彼女の肩を抱くジュノ。
Aったら、肩が震えてるじゃん。
意地悪だなぁ。

チラリとSEVENTEENを見れば、つまらなそうにAを見ているメンバー。
きっと、自分達に惚れたとか勘違いしてるんだろうなぁ。
そうそう、普通の女子として勘違いしていてくれれば、有り難いんだけど。
間違っても"面白え女"認定されちゃうと面倒くさい。
シウに視線を向ければ、同じことを考えていたようで肩を竦めていた。

ジュノ、余計なこと言うなよ？

…