FULL MOON 5 (ページ44)

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収録中ページ44

☆WOOZI side

「さて、今回はディノどっきりです。ゲストはFULLMOONです。ようこそ〜」

そう言ったスングァンは座っていた椅子から立ち上がり、拍手してゲストの三人を迎える。
メンバーもそれぞれが立ち上がり、拍手する。

「お呼びいただき、ありがとうございます。」

代表でシウがそう言い、片手を上げるソジュンとペコリとお辞儀するA。
横並びに2列で座るメンバーの横に用意された椅子に座るFULLMOON。

椅子の前のモニターには倉庫に閉じ込めれたディノとジュノ。
SEVENTEENのメンバーがこれからのディノの行動を口々に予想して話している中、こっそりとソジュンが

「ジュノは仕掛け人？」

そうシウに聞いた。
俺は元々騒がないタチなので、コソコソ話す彼らの話を聞いている。

「じゃなかったら、出てきてる。アイツが大人しくしてる時点で…」

シウがそう答えるとソジュンは苦笑いして、

「あ〜、だね。」

と呟く。

「ねぇ、窓？ドア？」

じっとモニターを見ていたAが自身のメンバーに聞く。

「「…A」」

黙ってろ、と言うように彼女の名前を呼ぶ二人。
肩を竦めるA。
そんな三人のやり取りを見ていたが、

「窓とドアって？」

シウの隣に座れたからそうこっそり聞けば、

「どっちが高いかなって。」

首を傾げて言う彼女。

「何が？」

「修理費」

「…しゅ、修理費？」

なんで修理費の話が出てくるんだ？

「あぁ、Aは余計なこと言うなって。」

慌ててソジュンが彼女を窘めた。

「なんで…」

そう聞こうとしたら、クプスヒョンのスマホが鳴った。
ディノから連絡が来るかもしれないので、今回の収録は皆、自身のスマホを持っていた。

「ディノからの電話は、クプスヒョンにかかってきました！」

「流石リーダーですね。」

「迷った時のクプスヒョンでしょう？！」

いつも通りに騒がしく話すメンバー達。

「シウ氏、いかかですか？」

スングァンの質問に

「やっぱり、リーダーでヒョンですからね。クプス氏に電話がかかってくるのは当然じゃないですか？」

シウが答える。
この収録のFULLMOON、シウしか話してないや。

「そうですか。なるほど〜。FULLMOONの皆さんが閉じ込められたら誰に連絡しますか？」

「ああ、僕達はマネヒョンに連絡するって決まってるんです。」

ソジュンがそう答えた。

「そうなんですね〜」

結局、修理費の話は聞けず、収録は続いたのだった。

…