FULL MOON 5 (ページ41)

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結局こうなる。ページ41

☆ソジュン

「で、結局こうなるわけね？」

そう言って呆れたように僕達を見るヒロヒョン。

「仕方ないよね？だって、目立つじゃん。」

そう言って、ヒョンの肩を叩くジュノ。
僕達の目の前では、ミニスカートに厳ついブーツを履いて、キャスケットを被ったA。
芸能人オーラが半端ない。

「サングラス、かけるか？」

そう聞くシウに

「ん、コレ、持ってきた！」

そう言ってAが掲げるのはいつだったか、吉沢氏とショッピングした時に彼に買ってもらったらしい…芸能人や一般人がこぞって買ったあのサングラス。
ソレ、かけても多分、無駄。
芸能人オーラだだ漏れじゃん。

「…良くチケット手に入ったね。」

ヒョンはそう小さく呟いた。

「俺は"魔法使い"ですから。」

胸を張ってジュノが言えば、ヒョンはため息を付いた。

「ヒョン、折角のデートなのに、ごめんなさい。でも、やっぱり二人っきりは色々マズイ」

僕がそう言えば、ヒョンは苦笑いして、

「デートじゃないしね、別に良いよ。皆で行くほうが楽しそうだ。」

そう言ってくれた。

ONE OK ROCKのライブにヒョンがAを連れて行く、それ自体は問題ないんだけど、ここは韓国で。
Aとヒョンの間に恋愛関係が無かったとしても、面倒くさいことになるのはわかっていた。

シウがジュノに僕らの分のチケットゲットの任務を課すのも仕方ないよね。
それにジュノなら韓国国内で開催されるイベントのチケットを手に入れるのなんて容易いだろうし。
僕やシウでも出来ないことはないけど…餅は餅屋だもん。

チケットが手に入ったら、ヒロヒョンには申し訳ないけど、ご一緒させてもらう。
FULL MOON全員で行けば、面倒事は避けられる、はず。

「ほら、行くぞ！」

マネヒョンの声がけで、ライブ会場に僕らは向かった。

▽

ヒロヒョンは、ライブTシャツ等のライブグッズを僕達に買ってくれた。

「これくらいは、ヒョンが買ってあげる。」

なんて言って出してくれたけれど…。
これくらいってなんだろう？

ライブはとても楽しかった。
ライブはするのはもちろん楽しいけど、見るのも楽しい。
ワンオク、流石だよね〜。
とても勉強になりました。

…