FULL MOON 5 (ページ38)

今日:28 hit、昨日:26 hit、合計:82,356 hit

野暮用ページ38

☆

「やっほ、A！」

そう言ってかけていたサングラスをずらす彼に、

「お〜、ヒロ。お疲れ〜。」

そう返して軽くハイタッチをした。
私の野暮用は、MY FIRST STORYのヒロを空港までお迎えに来ること。

日本の芸能人は亮くん繋がりで、俳優をしている人と仲良しな私ですが、ヒロとは色々あって亮くん関係なく仲良しだったりするのです。

ヒロの兄のタカのONE OK ROCKが韓国でライブをするそうで、チケットをゲットした彼は単身渡韓してきたのです。

「とりま、ホテル〜」

そう言うヒロは私の肩に腕を回した。
そのまま、駐車場まで歩く。

「Aの分のチケットもあるよ？ワンオクのライブ行くよね？」

「行く〜！」

「だよね？A来たら、兄貴喜ぶよ。きっと。」

「へへ、そうかな。タカくんに会うのは久しぶり！ヒロの所は韓国でライブしないの？」

「ん〜、うちは…まだかなぁ。」

なんて話しながら、車に乗り込む。

「FULL MOONは？日本でライブするの？」

「そのうちすると思うよ。」

「へぇ、じゃあチケットとらなきゃ」

ヒロはかなりフットワークが軽い。
うちのライブチケットも難なくゲットしてそうだなぁ。

そんな話をしながら、ヒロが泊まるホテルまで車を走らせた。

「ライブは明日の夜ね。待ち合わせはまた連絡するから。宜しく！」

「了解！」

彼の泊まるホテルのロビーで彼とは別れた。
明日の夜…特にスケジュールはなかったよね？
まぁ、うちはライブなければ、暇？だもん。

さて、明日のライブ、何を着ていこうかな？

ウキウキで帰宅する私は、FULL MOONの作業室のセキュリティを愛嬌でパスしようとする輩が現れたなんて知る由もなかった。

正直、何そのおもしろ展開！と話を聞いた時思ったんだ。
流石に愛嬌じゃ、セキュリティはパス出来ないよね。

…