FULL MOON 5 (ページ36)

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突撃だ！2 ページ36

☆DK

意外と彼等は臆さない人間らしい。

ジュノに案内されて、FULL MOONの作業室に入った僕達。
FULL MOONの作業室は広かった。
部屋の壁側には大量の楽器。
ミーティングができるようなテーブルの上に大量のお菓子。
椅子を勧められて、僕達はミーティングテーブルの椅子に腰掛けた。

「ぶふっ」

ハニヒョンとシュアヒョンを見たシウは吹き出した。

「ちょ、シウ。ふ、ふふっ」

シウを諌めつつも、ソジュンも笑いだした。

「ねぇ、先輩。なんで顔パスで行けると思ったんですか？」

純粋な目でハニヒョンとシュアヒョンを見て言うジュノに、

「「ぶはっ」」

二人は肩を震わせて笑い出した。

「めちゃくちゃ不思議空間ができてましたよ？ねぇ、ドギョム先輩」

首を傾げて言うジュノ。
いや、そこ、僕を巻き込まないで。

「ん〜、いけるかな？って思ったんだけどねぇ？いけなかったね。」

シュアヒョンは呟いた。
いや、いけないですからっ。

「とりあえず、ようこそ。FULL MOONの作業室へ。」

シウがそう言って歓迎してくれた。

「Surpriseで来たかったんだけど、まさかあそこまで警備が厳しいとは思わなかったよ。」

シュアヒョンの言葉に苦笑いするシウは

「うちはAが居るんで…」

そう答えた。
まぁ、メンバーに女の子いるから、ねぇ。
そうなるよね。
…っていうか、そのAはどこに居るんだろ？
ヒョン達もさり気なく部屋を見ている。

「あれ？Aは？」

ジュノがそう聞いた。

「野暮用とかで出たよ。」

ソジュンがそう言いつつ、僕達に飲み物を配ってくれた。

「野暮用？また保護者来たの？」

「いや、違うらしい。」

「ふーん？」

普段の飾らない彼らはこんな感じなんだな。
ライブの彼らは格好良いけれど、普段の彼らはあまり知られていない。

「まぁ、ハニヒョン達はAが居なくて良かったと思うよ？」

ソジュンの言葉に

「え？」

「なんで？」

二人は首を傾げる。
ってか、いつの間にヒョン呼び。
仲良くなったというのは本当だったんだね。

「うちのSecurityを愛嬌で抜けようとしたなんて話知られたら…」

シウがそう呟いて、

「「「絶対爆笑される」」」

三人の声が揃った。

「え、」

「爆笑？」

ヒョン達二人は不思議そうに呟いた。

「アイツ、腹抱えて笑うよ、ね。」

「絶対に笑う」

ソジュンとシウがそう言いきった。
君達さ、結構、容赦ないよね？

…