FULL MOON 5 (ページ33)

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とりあえず、様子見。ページ33

☆ソジュンside

「シウ達はミンギュ達と同ラインだよね？」

ジョシュア先輩の言葉に頷くと、テヒョン氏とジミン氏が驚いたようにこちらを見た。

「え、じゃあ、グクと同ラインじゃん。」

「え、でも、グクのこと、ヒョンって呼んでたよね？」

二人はそれぞれ呟く。

「まぁ、誕生日からすると、ヒョンですし？」

「先輩って呼んだら、ヒョンって呼んでって言われました。」

シウとそう返せば、ジョンハン先輩がニヤリと笑った。

「じゃあ、俺もヒョンって呼んで。」

「あ、僕も！」

「俺も！」

別に拒否する理由はないけれど、このノリ…なんだろな。
チラリとシウを見れば、彼も僕と同じ考えなのか、苦笑いしていた。
ジュノ、連れてくれば良かったな。
こういうのは彼の担当だから…。

「あの曲、凄く良いよね！」

「ソジュンはアコースティックギターは弾くの？」

キラキラした目で僕らに質問するSEVENTEENのヒョン達。
彼らは純粋に僕らと仲良くなりたいだけなんだろうな。
SEVENTEENのヒョン達の質問に答える僕達を温かい目で見ているジミン氏とテヒョン氏。
二人と彼らの仲は本当に良いみたい。
この人達皆悪い人じゃ、ないんだよね。

▽

和やかに楽しく会食をし、迎えの車にシウと乗り込む。

「どう思う？」

前髪をかきあげたシウは僕に聞いてきた。

「ただの好奇心かな？」

「まぁ、あの人達モテるもんな。女に不自由してないから…」

「今のところ、あの人達にAにこだわる理由はない、かな。」

Aに対するモノが好奇心だけならまだ良いけど…。
SEVENTEENは人数も多いから、きちんと見極めないと。

「変な奴居ないか一応探っとく？」

そうシウに言えば、

「…だな。」

と返された。

初めの一言目で"Aに会わせて欲しい"と言われるよりは、まだ良いか。

「シウ、とりあえず、どうするの？」

そう聞けば、シウは眉を寄せた。

「一応系列事務所だし、仲良くできるならしておきたい、が本音。」

「そんなこと言って！シウ、実はウジ先輩と仲良くしたいんだよね？」

「バレたか。」

「バレバレ。」

僕は知ってるよ。
シウはウジ先輩の作る楽曲が好きだってこと。
本当はウジ先輩と話してみたいんだよね？

「今は様子見で良いんじゃない？僕達(・・)なら害があればすぐ排除できるでしょ。」

僕の言葉にシウは苦笑いして頷いた。

…