FULL MOON 5 (ページ32)

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興味津々ページ32

☆S.COUPS side

早く店についてしまったのは、ハニとシュアが急かすから。
なんだかんだとジミンやテヒョンも早く店に来ていて、95'sがそろってしまった。
マズイかな？初対面なのに気を使わせるかな？って思った。
俺なら気にするから。
ただ、彼らを知ってるジミンは頑なに"彼らは気にしない"って言ってて、そうかな？どうなんだろ？なんて思っていた。
まぁ、今更どうしようもないんだけど。

にこやかに時間ぴったりに来た彼らは、清々しいくらいに気にしていなかった。
なんだろな。肝が据わってるのか。
挨拶をして、会食を開始する。

「そう言えば、いつもあんなに少人数で動いてるの？」

シュアがスタバの時を思い出したのか、二人にそう聞いた。

「少人数…先輩からしたら少人数かも知れないですね。」

シウはSEVENTEENの人数を思い出したのか、ニコリと笑って答えた。

「いつもSEVENTEENのメンバーよりは少ない人数で動いてます。」

笑いながら、ソジュンが答える。

「え、そんなに少ないの？」

知らなかったのか、テヒョンは二人の発言に驚いて言う。

「ウチは少数精鋭なんで。」

シウがそうテヒョンに言っている。
少数精鋭、にしても、少なくないか？

「Aなんて、気がつくと一人で動くから心配なんです。」

「あぁ、そうだね。あの子、バイクで動くもんね。」

一人で動くって、バンドマンはそうなのか？
それに…

「「「バイク？！」」」

あ、声がそろっちゃった。
バイク、危なくないか？大丈夫なのか？

「格好良いよね？アレ」

「今度、後ろ乗せてくれないかな？」

テヒョンとジミンの会話に、
え、彼女がバイク乗りなのは皆知ってるのか？と思う。

「グクだけ、ずるいよね。」

はぁ、とため息をつくテヒョン。
いや、彼女の後ろ乗っちゃったらまずいんじゃないか？

「え、ヒョン、アイツの後ろ、乗ったんですか？」

「韓国で、じゃないですよね？」

流石にシウとソジュンも焦っている。

「日本で、だよ。」

ジミンがため息をついて、答えていた。

「日本か…」

シウがため息をついて呟いた。

「彼女バイク乗りなの？」

シュアがそう聞く。

「バイク乗りって言うか…」

「移動手段選ばず、です。車も運転しますね。」

二人は困ったように笑った。
思っていたより活動的なのかな？
ジミンやテヒョン、シウやソジュンが語る彼女のこと。
ハニとシュアはキラキラした目をして聞いている。
俺も含めて、完全に興味津々だ。

…