え、あ、無理 3【JM】 (ページ49)

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ヤバかった　JK ページ49

JK

シオニヒョンが今度のパーティで、エスコートして欲しいと連れてきた人は、ヌナの親友のユアさんだった。

「はじめまして。ユアって言います。Aとジミンくんとキム・テヒョンくんとは、高校の同級生です。」

ニコリと笑いながら、ユアさんは言った。
落ち着いた感じの知的美人。

「チョン・ジョングクです。ユアさんのことはAヌナから聞いてます。」

自分がそう言うと安心したように息をついた彼女。
随分と緊張していたらしい。
ヌナの関係者だとしても、いきなり、パーティのパートナーをしてくれと言われれば、緊張もするだろう。
初対面だしね。

色々打ち合せして、パーティに臨んだ。

初々しくて良い。
ベタベタする必要はない。

と、シオニヒョンからアドバイスを受けていたので、ユアさんとは二人で決めた距離感でパーティを過ごす。

Aヌナとジミニヒョンは、まぁ、婚約者の距離、かなり近い、当たり前か。
サランさんとテヒョニヒョンは、なんだろう、あの距離。普通に近いよね。あれじゃ恋人だよね。

「ジョングクくん、大丈夫かな。」

「どうだろう。」

僕達の距離感は、どうなの？
二人で困っていたら、シオニヒョンが、

「その距離感であってるよ。大丈夫。
サランとテヒョナが、おかしいだけ。」

と言ってくれた。

「サランはテヒョナには甘いから、テヒョナのやりたいようにやらせてるけど、普通は、サランにあんなに触れないよ。距離近いやつ、サラン嫌いだし。」

シオニヒョンは、そう言いつつ、二人を見ていた。

「グクとユアは適正距離だよ。」

シオニヒョンに言ってもらえると安心する。
ユアさんと目を合わせて笑いあった。

「彼奴等、馬鹿だなぁ」

小さく言うシオニヒョンの言葉に会場の入り口を見ると、ホソクヒョン達が令嬢達に囲まれていた。

「あーぁ。」

あれは、多分誰かの協力なしには抜け出せないな。
ユアさんエスコートしてて良かった。

"サラン様とテヒョン様の距離が近いですわ"

"そう言うことでしょう？"

"あら残念"

なんて声が聞こえる。
呆れた顔をしたサランさんをバックハグして、ニコニコしているヒョン。
あぁ、そう言うこと。

「Aとジミナは帰ったみたいだ。俺たちも退散しよう。」

シオニヒョンの言葉に、ユアさんと共に頷いて、会場をあとにした。

ユアさんが居なかったら、本当にヤバかったと改めて思った。

…