え、あ、無理 3【JM】 (ページ42)

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シオニヒョン　JK ページ42

JK

特にすることがなく、自宅でゴロゴロしていたら、玄関の呼出チャイムがなった。
玄関のを鳴らせるのは、身内だけだから、なんの疑問も持たずに玄関を開けたら…シオンさんが立っていた。

あ、俺、今、スウェットだし。
頭ボサボサだし。
え、どうしよう。

「ちょっと、出かけませんか？」

そう言われて、頷いてから、慌てて準備をする。
待たせたくないけど、変な格好で、彼の隣に立ちたくない。
一生懸命準備して、玄関のドアを開けると、シオンさんが壁に寄りかかり、待っていてくれた。

「おまたせしました」

俺がそう言えば、シオンさんは苦笑いして、

「全然待ってないですよ」

と言ってくれた。

シオンさんの車に乗り、ついたのは何処かのビル。
シオンさんは、地下駐車場に車を入れると、最上階直通エレベーターに誘導してくれた。

「さぁ、どうぞ」

誘導されるまま、最上階へと足を踏み入れる。
案内された大きな応接室のような部屋のソファにテヒョニヒョンが座っていた。

「お、グク、来たな。」

イヒと笑うヒョン。
とりあえず、ヒョンの隣に座る。

「スマホ貸してもらってもいいかい？」

シオンさんがそう言うので、スマホを渡すと、それはシオンさんから部下の人へ渡り、部下の人は部屋から出て行った。

「現状をまず、話そうか。」

シオンさんは、そう言うと、ソファに座り、足を組んだ。

ヌナが婚約発表したことにより、望まぬ縁談が来ること。

それは、今、俺とテヒョニヒョンが標的になっていること。

そう話すと、シオンさんは、組んだ足の上に手を組んで、視線を俺に向けた。

「さて、ジョングクくん、君はどうしたい？望まぬ縁談でも受け入れるか。もしくは政略結婚はしたくないか。」

「俺は、まだ、そんな…」

いきなり、結婚と言われても…
俯いてしまい、どうすればいいかわからない。
そんな自分を見ていたシオンさんは、

「うん、そうだよね〜。」

いきなり、くだけた話し方になった。
驚いて、彼を見ると、ニコリと笑っていた。

「シオニ？」

ヒョンも驚いたみたいで、シオンさんを見る。
シオンさんは、乱暴に前髪をガシガシかくと、

「役に立たない兄の言うこと、聞く必要ないよねぇ。」

と呟いた。
"兄"と聞いて、ヒョンは苦笑いした。

…