オンニと私 2 ページ41
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「今まで、私の存在で来なかった面倒な縁談が、オッパ達やテテやグク、シオニに来るってこと。特にテテやグクは、若いし、家を継ぐわけじゃないから、断われない程度の家の、跡取り娘から狙われる。」
「え、は？テヒョナが？」
驚いた顔をするジミナに、苦笑いを返す。
「とりあえず、テヒョナは、私、つまりリュウ家が後ろだてになったから、手を出されない。ジョングクは、シオンが何とかするってさ。」
事も無げに言うオンニ。
「シオニヒョンは？」
ジミナは、心配そうに聞いた。
「ふっ、はは。アイツはあんなんでも、リュウを名乗る男だ。望まぬ縁談なんぞ受けないさ。」
オンニは吹き出すと、そう答えた。
「A、良い男を見つけたな。」
ケラケラと笑いながらそう言うオンニに、ジミナは苦笑い。
「オッパたちは？」
ふと、気になり、オンニに聞くと、
「知らん。」
オンニはそう答えた。
「「え、」」
私とジミナの声が揃う。
「彼奴等、パクくんに色々仕掛けたらしいじゃないか。テヒョナも私に断りもなく、家に入れてるし。大人なんだから自分で何とかするだろ？助ける必要はないと私は思うよ。」
はっきりと言うオンニ。
私とジミナは顔を見合わせた。
「Aは、パクくんと、幸せになる事だけ考えていたら良いよ。」
ふふふと妖しげに笑うオンニ。
"オッパ達に手を貸すな"ってことだよね？
「わかったよ。オンニ。」
私がそう言えば、オンニは満足そうに笑って、ソファを立つ。
「では、またな。」
そう言うと、オンニは応接室を出て行った。
「なんか、色々あるんだね。」
ジミナは、ふぅと息を付いて言った。
オンニの圧でちょっと緊張しちゃったみたい。
「まぁ、そうだね。」
私がそう言うと、ジミナは私の手を握って、
「何があっても僕はAの手を離せないや。」
と言う。
私もジミナの手を握りかえし、
「私もジミナの手を離せないよ」
と笑った。
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作者名：ちな
| 作成日時：2021年9月18日 13時
