え、あ、無理 3【JM】 (ページ24)

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上手くいかないページ24

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ぐったりとベッドに横たわるAをきちんとベッドに寝かせて、布団をかける。
思ったより、記憶のすり替えは難しくて、まぁ、元が賢い子だしね。

「記憶が戻りつつあります。これ以上は、A様のお体に触ります。」

担当の医師に言われた。
薬を使って、意識を混濁させているのに、あまり効果はないみたい。

「ん〜、まだ片付いてないからなぁ。じゃあ、僕が、いいって言うまで、眠らせて。できるよね？」

僕の言葉に医師は眉を寄せた。

「それも、あまり良くはありません。」

そう言う医師に、僕はカルテを投げつけた。

「記憶を消せないなら、仕方ないよね？眠らせて。」

「早く片付けてくださいね」

医師は一つため息をつくと、Aを眠らせるべく動き出した。
酸素マスクをつけ、心電図を付け…

たくさんの機械に繋がれたAは、重体の人みたい。
最初から、こうすれば良かった。

彼女の手を握る。
意識がある時は振り払われちゃったなぁなんて思いながら。
君が手を取るべきなのは誰なのか、わかるよね？

君が振り払うのは、僕じゃなくて、君に群がる無能達だって。

君に愛を囁くのは僕だけで良い。

…