え、あ、無理 3【JM】 (ページ21)

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守れなかったのは JM ページ21

JM

色々なことが片付いて安心しきっていたのかもしれない。
テヒョナはキム家に迎え入れられ、
彼らのクズ両親を排除、粉をかけてきた新参者も排除したし、シオニヒョンの因縁もキレイに縁切りして。

皆が皆、落ち着いて。

僕は仕事は大変だけど、Aと歩んでいくために、頑張って、新参者だけど、若手起業家として、名前が売れてきた。
もちろん、シオニヒョンが僕をサポートしてくれるから、ってのが大きい。

順調に、未来に向かっているはずだったんだ。
あと少しで僕らは婚約を発表して、数年後に、結婚するはず、だった。

「なんで」

口から漏れた言葉は誰に言うでもなく自分に言った言葉。
僕達の数年間が、白紙になったことを意味している。

「なんで、」

僕らはあの時、一人にしてしまったのか。

シオニヒョンが僕についた時点で、早急にその穴を埋めなかったのか。

もう、君は僕に笑ってくれないのか。

もう、君は僕の名前を呼んでくれないのか。

「ジミナっ、しっかりして。」

「ジミナ、大丈夫だから。」

テヒョナやヒョン達の声が遠くに聞こえる。
なんで、僕は一番大切な人を、守れなかったんだ。

…