え、あ、無理 3【JM】 (ページ19)

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シオンと私ページ19

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シオニは私の大切な人。
時に父であり、兄であり、仕事上は私をサポートしてくれる。大事な身内。

シオニが国外に出るきっかけを作ったカン・スア。

ある日、カン家のお嬢様は、シオニのストーカーになった。
令嬢として、顔を合わせたことのあったスアと私。
彼女は、私を誘拐し、シオニとの交換を求めた。
誘拐と言っても、スアは私に危害を加える気は全く無かったんだけどね。
私の家のが格が上だったし、当時はキム家、ミン家、チョン家が大騒ぎし、私は無事に保護された。

私を守るためにシオニは、国外に出た。
シオニが戻ってこれるように、秘密裏にカン家の勢力を削いでいた。
もう、カン家は名前だけの家になったはずだったのにな。

そんな事情をジミナに話した。
ドソンやミンジュンや、テヒョナ、ジミナ、皆で作戦を練る。
今回、シオニが見つけてきた情報を元に、早速、カン家を、カン・スアを排除することになった。

皆が帰った後、一人、部屋に残ったジミナ。

「ジミナ」

ソファに座るジミナに後ろから抱きついて、一つ、息をつく。

「シオニは、私の大事なお兄ちゃんなの。」

ジミナも、シオニも、テヒョナも大切。私は誠実じゃないかもしれない。

「うん、わかってるよ」

ジミナはそう言うと私の手を握る。

「シオニヒョンも、多分、そんな感じする。」

「どんな感じ？」

「Aのこと、妹って思ってそう。正直言うと、二人見てて、仲が良いから嫉妬したけど…。でも、よくよく二人を見れば、兄妹って感じしたよ。」

ふって笑うジミナは、カッコイイ…じゃなくて。

「大丈夫、ヒョンは、どこにも行かせないよ。」

私の手をにぎにぎしながら、ジミナは、言った。
彼の肩に額をつけて、

「ありがとう。ジミナ。」

私はそう呟いた。

シオニを、前は、守りきれなかったから。
今回は、守りたいの。

…