え、あ、無理 3【JM】 (ページ18)

今日:16 hit、昨日:5 hit、合計:88,738 hit

力量不足　JM ページ18

JM

「…まだ諦めてなかったんだ」

ポツリとAが呟いた。

「ねぇ、ジミナ、これは誰からもらったの？」

僕の憶測とテヒョナの話を聞いて、書類を見たAは、僕に聞く。

「シオニヒョンだよ」

僕が告げるとAは、

「シオニ、ね。テテ、どこまで動ける？」

とテヒョナに話を振る。

「今、抱えてる案件はないからいつでも、どこでも、動けるよ。」

テヒョナが答える。

「うちのドソン使って、テテとジミナで動こうか。」

Aは、そう言うと、ドソニヒョンを呼び出した。

「シオニはジミナが言うように待機だね。シオニはなんて？」

「方針が決まったらミンジュンさんに連絡をって。」

「ん〜、じゃあ、ジミナ、ミンジュンに連絡して呼び出して。」

「うん。」

トントンと話は決まっていく。
流石、と言うべきなんだろうけど、
力量の差に嫌になる。
Aのうちのリビングのソファに座り込む。

「集まるまで時間かかるね、僕シャワー浴びてくる。また呼んで。」

テヒョナは、そう言うと一度自分の部屋に戻った。

Aと二人きりになり、一つため息をついた。
Aは、僕の隣に座って、

「ジミナ、疲れた？」

僕にそう聞く。
Aをギュッと抱きしめた。

「僕はまだまだだなって思って。」

「ん？」

「テヒョナやAに手助けしてもらえないと、何もできないって。」

「あの書類からスアを導き出したのは、凄いと思う。そして、一人でなんとかしようとしないで、手を借りようとする事は悪いことじゃないよ。私だって一人じゃ何もできない。」

抱きしめ返して言うAの言葉に肩に入った力が抜けた。

…