え、あ、無理 3【JM】 (ページ15)

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守らなければ。ページ15

シオン

一つ、会社を潰すと、関連企業がバタバタと倒れていく。
Aの両親絡み、ドソンのいる会社に粉をかけてきた新規実業家、ココ最近で親会社が何個か潰れたから、子会社、孫会社まで被害が出ている。
会社の倒産は、従業員の失業を産み、失業者の増加は経済の…

「おかしいな。」

資料を見ていた手を止める。
失業者のうち、優秀な社員は自分で次を探すことができる。
ただ、そうでない社員は失業者になるはずなのに…。
Aの両親絡みの企業の失業者が圧倒的に少ない。
どこかに流れたか？誰か引き受けたのか？

「ミンジュン、ヒョン達に連絡後、調査。」

「畏まりました。」

足早にでていくミンジュンを見送り、考える。

誰が、なんの目的で？狙いは？
Knightsの誰かか、Aか、テヒョナか。
ジミナはまだ表には出してないから、狙われるには至らないか…
Aかテヒョナの方が狙われるか。
Knightsも手を出したみたいだしな。
テヒョナの扱いに激怒したと聞く。
常にキム家は、Aとテヒョナに対して過保護だが、今回は、ミン家、チョン家までが手を出した。

「厄介だな」

今回は手を出した家が多すぎる。
早急に手を打たないと、後手に回る。
何故？Aの幹部達は見逃した？
見逃したわけではないと言うなら、
上手く誤魔化されたのか？

「ヒョンたち、使えねぇ」

思わず呟いてしまうのは、仕方ない。
自分が帰国する前の出来事だ。

「チッ」

舌打ちして自分も部屋をあとにする。
幹部やKnightsはどうでも良い。
Aとテヒョナを守らなければ。

…