今日:6 hit、昨日:39 hit、合計:88,767 hit
小｜中｜大
不公平 ページ14
ー
あの人さえ居なければ…。
ずっと、ずっと、我慢してきた。
あの人の隣で幸せそうに笑う彼を
ずっと、ずっと、見てきた。
どうして？
私が欲しかった彼を手に入れてなお、
貴女は新しい男に手を出すの？
あぁ、彼の瞳には貴女しか映っていないのに。
彼のすべてを手に入れたのは、貴女だと言うのに。
なんて、世の中は、不公平で
なんて、世の中は、世知辛いの。
要らないなら、私に頂戴。
私なら、彼を、もっと、もっと、
貴女より、大事にするから。
貴女には、大事な男がいるのだから。
ねぇ、良いでしょう？
彼を私にちょうだい。
慣例となる報告書をぐしゃりと握り、
女は呟いた。
「動いて。」
「承知いたしました。」
…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 518人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちな
| 作成日時：2021年9月18日 13時
