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2 NJ side ページ10

「あのぉ、大丈夫ですか?」





眼鏡をかけた司書さんらしき人が僕に手を差し伸べてくれたので


司書さんの手を取り立ち上がった









NJ「す、すみません。ありがとうございます」




「いえ、お怪我はありませんか?」




NJ「それは全然大丈夫です!…でも、これ…」









僕は自分の壊してしまった台を指差した



すると司書さんはにっこりと微笑み









「大丈夫ですよ?気にしないでください

それよりお怪我がないようで何よりです」














なんだか最近見ていた女性とは違ったタイプで





天使に見えてきた





いや、女神と言うべきか








NJ「あの!女神さ…はっ!間違えました」









恥ずかしいっ…思っている事をすぐ


口にしてしまう癖治したい…









「うふふ、おっちょこちょいなんですね?」




NJ「いや、やっぱり僕は間違えていないかも…」










なんて綺麗な笑い方をする人なんだろう



眼鏡を外したらきっともっと綺麗なのに









「…え?何か言いましたか?」






NJ「僕は間違えていませんでした。


やはり貴方は女神です」







「…はい?」








引いてしまわれただろうか、


でも言わずにはいられなかった


だって本当に女神様の様だから








NJ「あ、あのこれ壊してしまったので


僕に後片付けをさせてもらえませんか」








そう言って僕はさっき壊してしまった台を抱えた








「いえいえ、私がやりますから…」




NJ「貴方の様な可憐な方に怪我をさせてしまうかもしれないじゃないですか」




「そ、そんなことは…」




NJ「お願いしますっ」










切実に頼むと彼女は少しため息の様な笑みをこぼし










「…内緒ですよ?」









そう言ってシーッと人指し指を立てた


なんて綺麗な指なんだろう


白くて細くて僕が触っただけで消えて無くなってしまいそう









NJ「ありがとうございますっ!」










そう言うと彼女は声が大きいですっと口を膨らませた










「うふふ、片付ける事がそんなに嬉しいんですか?」








片付けに関してはやらなければという思いはあるものの


けっして率先してやりたいという方ではない







NJ「いえ、ただここに長く居たいからでしょうか?


僕にもよく分かりません。」




「本がお好きなんですね?」





NJ「はい、それはとても」









僕たちはそう言って笑いあった

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作者名:。イル。2 | 作成日時:2019年6月17日 1時

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