第一話 ページ3
小学校５年 ６月
「A〜明日暇？」
いつものように５年４組の教室のドアの前で話し込む20分休み
「暇だよ〜どしたの？」
「遊ぼ！３人で」
「麻衣子は？予定大丈夫？」
「勿論！暇すぎてヤバイから」
麻衣子のどや顔笑える
「やった〜」
「ちょっと真奈美さぁ〜重たいんだけど」
「良いじゃ〜ん」
楽しそうに戯れる二人を横目に授業の準備のため教室に戻った
二人は私と知り合う前からの友達だから
お互いに色々知ってるんだよね〜
うらやましいけど
まぁ何年もの友達になれば１年や２年大した差じゃ無くなるし良いかなっ
ピーンポーン
「はーい」
「おっはーA〜」
「おはー」
ただいま10:00
二人がやって参りました！
「よっしゃ〜ゲームしよ！」
「負けないぞ！」
赤いＭの帽子をかぶったキャラクターが走るレースのゲーム！←
二人づつだよん
☆一回戦☆
麻衣子VSA
「おっしゃ負けない！」
「前回の恨みを晴らしてやる」
そう！前にこれやったら私勝っちゃったから
頑張ろ！
「いっちい〜」
「いっけぇ青コウラ！」
「・・・散ったよ」
「おっしゃぁ１位からの〜ゴール〜」
「また負けただとぉ？」
やったね！
☆二回戦☆
麻衣子VS真奈美
「え･･･ちょ･･･CPU強くね！？」
「違う･･･真奈美が弱いのだぁぁぁぁぁはっはっは」
「あ、青コ行ったよ！」
「ナンテコッタ！」
「ちょ･･･」
「うっしゃぁギリゴール！」
「ちっ･･･」
「真奈美〜聞こえてるよ〜」
「麻衣子耳良いからなぁ」
「それな」
テレビの前で散々騒いだ後
二つに割られたテレビ画面の前で
おやつタイム〜
「ねぇねぇこの前のゆりの『いのうたかだか』やばかったね」
「ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ」
「真奈美が吹いた」
「笑ってないで助けて！」
「･･･え？やだ」
「麻衣子が冷たい･･･」
泣き真似をする真奈美を軽く受け流す麻衣子
いつもの通り私に助けを求める真奈美
それを断ってみる私
いつも通りの
私が大好きな風景
ふと時計を見ると針は縦に真っ直ぐ伸びていた
「あ、六時だ」
「まだいたい〜」
「真奈美は何歳児だよ」
「１１！」
「はいマジレス要らないから〜」
「Aまで冷たいだと！？」
「じゃぁねー」
「また明日〜」
「また来てねー！」
二人がいなくなった部屋はどこか寂しくて
それを粉らわせるために
部屋のテレビを付けた
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作者名：ブラックホール | 作成日時：2017年8月21日 15時
