# パレット 【 ヒプマイ短編集 】

嘘 × Gentaro.Y ページ6

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「 嫌な天気ですねぇ。 」







「 えー！晴れてれるのにぃ〜？ 」







「 小生は晴れてる日が嫌いなのです。 」







「 はいはーい、それも嘘何でしょう？ 」







「 …はて、どうでしょう。 」









晴れてる日は、嫌いです。


Aを思い出すから。









「 おーい！ 」








「 あ、もう遅いよ〜！ 」








「 かかってたんだよ！ 」








「 で、どうだったの？ 」







「 …負けた。 」







「 アハハ、本当面白いよね〜！ 」








小生はこの時間が嫌いではない。


このメンバーでいることは居心地が良い。


…でも何か足りない。


何かの正体も分かっているのに手に入らないなんて、









「 もどかしいですねぇ…。 」









「 ん〜？どうしたの〜？ 」









「 いいえ、何もありませんよ。 」









Aはどこにいるのでしょうか。


…貴方に会いたいと、こんなに恋い焦がれているのに。








『 夢野さん。 』と笑う君はもういないのだろうか。









「 バカみたいだ。 」









「 あ、テメッ、今バカっつったろ！ 」








「 言ってませんよ。 」









「 …本当だろうな。 」









「 えぇ。 」








「 ならいい！ 」








「 …嘘ですよ。 」









バカは君じゃない。


バカは妾だ。









「 A、会いたい。 」









またAに会える時まで。









(( Aがいなくても楽しくやれそうですよ。 ))


(( なんて…嘘ですよ。 ))









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